競走馬カルテ

2・3歳重賞の出走馬を分析・記録していくブログです。

2月の予想案【5戦1的中・回収率22.1%】

・このページは2月の予想案を1つのページにまとめたものです。

・新しい予想案を上から順に上書きしています。

・3歳重賞はカルテを作成し、予想案をこちらのページに公開します。

・G1フェブラリーSはカルテの作成は行わず、予想案をこちらのページに公開します。

古馬重賞はGⅡ競走の予想案をこちらのページに公開しますが、優先レースが重なるので京都記念の予想案は公開しない予定です。2月の対象レースは中山記念のみになります。

 

中山記念(GⅡ)

 

こんにちは。

 

降り出しが遅かったので馬場はどこまで悪化するのかなぁ?と思っていたんですけど、10時頃には降り出して、12時過ぎには稍重に悪化。雨はこれからが本降りなので重ぐらいまでの悪化がありそうですね。

 

道悪は嫌だと話しているのは⑤ヒシイグアス、⑦ドーブネ、⑩ラーグルフ、⑮テーオーシリウスと結構います。昨年の1~3着馬が揃って泣いています。リピータも来やすいレースなのに天気一つでどこまで影響するでしょうか?

 

本命(◎)は天候に左右されず、最も不安材料がない⑨エルトンバローズから行きたいと思います。マイルCSの負け方を見るとキレ負けした感じで、末脚で勝負するタイプではないのでしょう。厩舎曰く、最大の長所は操縦性の高さとのこと。直線長いコースで脚力勝負するよりも、コーナー4つのコースを立ち回りで勝負する方が向くのだと思います。また、重賞2勝はどちらも開幕週のレースでしたから、今回の条件も適していると思われます。道悪でも問題がないとの話なので、不安があるとすれば、先を見据えて仕上げが9割しかない事。ですが、ドバイの招待を受けたいようなのでここを勝てば僅かに可能性が残ります(2年前のパンサラッサも中山記念勝ちで招待が届きました)。勝負度合いは高いと思います。

 

道悪がプラスになりそうなのが④ジオグリフ。時計の速い馬場よりは、力のいる馬場の方がこの馬には良いとの話。前走鞍上のビュイック騎手からダメ出しが出た事でようやくダート路線に諦めが付いたよう。昨年1年を不本意に過ごしましたので今年は取り返していきたいところです。脚質も近2走は先行位で競馬が出来ていますし、2走前の南部杯ではレモンポップを負かせると陣営が自信を持っていた程で、状態はずっと良かったですね。

 

③ソールオリエンスも叩き台であり、脚質的な問題から敬遠したいところでしたが、この雨で扱いを変更した方が良さそう。この天気で開幕週の恩恵も軽減されますから差しも決まるかもしれません。それに、先行したい馬は多いですし、それらは道悪を苦にして早めに失速するかもなので展開が味方する可能性は大きくなりました。重馬場の皐月賞をぶっこ抜いたこのコースで豪脚復活もありえます。

 

印は④ジオを対抗(〇)に、③ソールオを▲とします。中山記念にはこの10年、4頭の皐月賞馬が出走していますが、ロゴタイプドゥラメンテ2頭が馬券圏内に好走し、イスラボニータエポカドーロの2頭は惨敗と言う歴史。つまり、確立は50%です。だったらどちらか1頭は来てくれるでしょう、多分。

 

他は①レッドモンレーヴ②ソーヴァリアント⑥イルーシヴパンサー⑤ヒシイグアス⑧マテンロウスカイの5頭に△を付けます。

 

買い方は◎の単複2点。◎〇の馬連・ワイドを箱で3点×2で6点。◎から△へワイド5点。◎〇-◎〇▲-◎〇▲△の3連複フォーメション16点。全部で29点です。

 

<印一覧>
◎:⑨エルトンバローズ
〇:④ジオグリフ
▲:③ソールオリエンス
△:①レッドモンレーヴ②ソーヴァリアント⑥イルーシヴパンサー⑤ヒシイグアス⑧マテンロウスカイ

 

フェブラリーS(GⅠ)

 

こんにちは。

 

トップクラス不在でフェブラリーSの存在意義は?等といろいろ言われておりますが、私にとって専門外であるダート重賞ですから、そんな議論に興じる余裕はありません。レースの本質を見極める事の方が重要です。が、やはり専門外なのでなかなかピンと来ませんでした。こういう時は考えすぎても当たらないと思うので、出来るだけ単純に考えたいと思います。

 

展開面を軸に予想してみました。逃げると思われる⑮ドンフランキーの平均的なペースは大体34秒台で3Fを通過して、5F目を58秒台で通過していくものです。そしてこのペースはフェブラリーSの標準的な展開とも重なっていて、近4年は概ねこのような流れでレースが進んでいます。⑮フランキーが逃げれば今年も例年同様の展開になると考えて良いと思います。

 

また、この流れになると差し馬が好走しやすいというのも例年の傾向。カフェファラオ、ソダシと言ったGⅠ級が前々で押し切ってしまった22年を除けば、ほぼ差し差し決着となっているのが実情です。今年も同様な流れが濃厚ですから、差し、追込みの馬に重い印を打ってみるのははどうでしょうか?この展開を前提に考えますと、やはり⑩タガノビューティーと⑬レッドルゼルは気になる存在です。

 

⑬ルゼルは4年連続の出走。今年で8歳馬になりましたが、能力落ちの気配がありません。昨年2着時と前走武蔵野S3着の走破タイムが全く同じ。斤量も同じだけ背負っていますから、昨年時の力を保持していると考えて良いでしょう。しかも、前走は夏負けが長引いて本調子に至っていなかったとのことで上がり目は大きい。この中間は元気がよく、押さえるのに苦労するほど。これは調子が良い時に出る兆候なんだとかで好走のサインだとされています。状態が良いのは間違いなさそうで、前走以上は確実です。

 

これなら安田隆厩舎のラストGⅠを勝利で飾る可能性はありそうです。リピーターが走るレースでもあり、メンバーは昨年より物足りない面々。この馬が繰り上がりで優勝なんてこともあって良いでしょう。順当に走れば優勝も夢ではなさそうで、想定通りの展開になるなら結構やれそうな気がします。本命(◎)を打ちたいと思います。

 

そして、この1年2走しかしなかった⑬ルゼルに先着経験のある馬が上述した⑩タガビューだけと言うのも面白いですね。5勝を挙げ、18度走った複勝率は72.2%。府中でこそその末脚が際立ちます。これまでは賞金不足で出れませんでしたがフェブラリーSには毎年登録していました。フェブラリーSはどうしても出走したかったGⅠです。ようやく出走を果たしたのですから力が入らない訳がありません。この馬も押さえておきたいですね。△をつけておきたいと思います。

 

なお、短距離の追い込み馬⑯アルファマムにも需要がありそうですが、1400mより1200mで末脚が際立つように思うので、さらに延長したこの距離で⑬ルゼル、⑩タガビューを上回る末脚を使えるとは思えなかったのでマークはしません。

 

有力馬からはやはりルメール騎手が乗る⑤オメガギネスが気になります。水面下でいろいろと動いた様で勝負気配が高い事は間違いがなく、素質だけで語るならこの馬が最優先でしょう。ただ、58kは初めてですし、中3週も初めて。いつもと違う競馬になるのは少し気になります。成長して充実して来たと厩舎は話していますが、本格化という言葉は使われていませんから、絶対的な評価まで下せる状況ではまだないと思います。▲ぐらいが妥当でしょう。

 

中距離組からの参戦も目立っていますが、⑪キングズソードと⑭ウィルソンテソーロの2頭はいずれも面白いですね。マイルでもやれそうな根拠が十分にあります。

 

⑪キングズはJBCクラシックを勝っていますが、陣営にしてみればこれは想定外。鞍上モレイラ騎手の功績が大きく、適性以上の走りをしたと見るべきです。実際の話、本来は武蔵野Sを予定していたところ、モレイラ騎手を確保出来たのでだったらGⅠに挑戦しようとなったに過ぎないのです。同条件の東京大賞典であっさりと負けているようにこれがこの馬の本当の姿なのでしょう。実は、以前騎乗した川田騎手が距離は短くしていく方が良いと進言されていて、陣営は距離短縮の機会をうかがっていたのです。それに、兄は1400mベストだったキングズガード、血統的にもマイルぐらいが最適な可能性があります。この距離で強いかもですし、どちらかと言えば差すタイプなので展開も味方しそうです。

 

なお、一部言われておりますが、左回りで結果が出ていないのは確かに気になる材料です。が、騎乗していたのが全て今村騎手でしたから度外視可能。ちゃんとした騎手が騎乗するなら気にならず、陣営も気にしていない模様です。

 

⑭ウィルソンも中距離実績十分で、この路線で出世街道に乗りました。それだけ中距離適性が高いのでしょう。ですが、府中マイルは2戦2勝とこのコースでパーフェクト。また、さらに短い1500mのかきつばた記念ではマイルで強いドライスタウトを競り落として優勝しています。これだけの実績ならマイルを理由に評価を下げない方がいいですね。この馬の強味は自在性にあり、追い込んで良し、逃げて良しの真逆な走りで現役トップクラス相手に接戦した近2走がそれを証明しています。この馬の自在性は恐ろしい程に優秀です。マイルの距離にもアジャストしてくることでしょう。

 

これら2頭は対抗(〇)評価で勝ち負けありの印にしておきます。そして、今回の印は以上になります。人気の④ドゥラエレーデの勝負気配は高いので重い印も許されるのですが、初マイルに先行不利な展開想定なので評価を上げきれませんでした。情報的には地方からなら①イグナイター、芝馬からなら⑦ガイアフォース辺りにも印を回しておくべきかもしれません。でも、本命が絶対来る保証はないですし、自信もないので手を拡げすぎない方がいいだろう考え、思い留まりました。今年は印5コで勝負します。

 

買い方は◎の単複2点。◎〇▲△の馬連・ワイドを箱で10点づつ×2で20点。◎から〇▲△へ3連複1頭軸流し6点。全部で28点です。無欲に徹し、出来るだけ箱買いしております。

 

<印一覧>
◎:⑬レッドルゼル
〇:⑪キングズソード⑭ウィルソンテソーロ
▲:⑤オメガギネス
△:⑩タガノビューティー

 

共同通信杯(GⅢ)

 

こんにちは。

 

この年齢になってあれなんですけど、今二郎系のラーメンにハマっておりまして3店舗ぐらいをローテションで週一ぐらいで通っております。その内の一店でのことですが、スタッフさんが厨房で「今週から競馬場店始まりますね」と話していました。私はピンと来ました。この店は府中競馬場にも出店している「俺の生きる道」と言う店です。私は縮れた極太平打ち麺をすすりながらニヤっとしました。ここ本当に美味いです。スープと麺のバランスが絶妙です。機会のある方は是非ご賞味下さい。

 

でも、予想中に食すにはリスクがあるかもです。麺量300gがデフォで、それにとんかつなみの豚一枚、野菜がたっぷり乗っています。完食後には腹パン必死、脳内は思考停止に陥るでしょう。そうなると予想どころではありません。メイン前にではなく、最終前ぐらいに食べるのが適当だと思います。それに夕方の方がスープが濃くなりより旨く美味くなるでしょう。美味しく召し上がるためにも今日はしっかりと当てておきたいですね。

 

さて、共同通信杯ですが。このレースは末脚の優位性が重要ですけど、差し追い込みに有利な重賞とは言い難いですね。スローのよーいドンになることがほとんどで、先行して速い脚を使える馬に有利なポジションゲームです。よって、先行力or機動力があり、かつ末脚の確実さがある事が最も望ましいと言えるでしょう。とにかく直線入り口で射程圏にいる事が重要です。

 

無敗の2歳チャンピオン⑨ジャンタルマンタルがちょっと抜けた1番人気。この馬は上記の適性を満たしているでしょうか?同じく無敗の2歳チャンピオンだったアドマイヤ―マーズはこのレースで2着でしが、この2頭の朝日杯FSは0.1秒しか変わらない勝ち時計で⑨ジャンタルの方が若干速い。マーズぐらいに走れる資格はあるのでしょう。しかしながら、マーズが日常的に33秒台の末脚を発揮していたのに対し、⑨ジャンタルは34.6~34.8と同じような上がりしか記録した事がなく、その末脚に速さがありません。3連勝は立ち回りの上手さで勝ったようなもので、末脚勝負の経験は浅い。レース適性を満たしているとは現状言えないと思います。陣営に試走とか叩き台の意思はなく、無敗を継続させていくつもりの様ですが、この馬向きのレースとは思えず、ここは▲ぐらいに留めて様子を見るべきでしょう。

 

積極的に狙いたいのは④ミスタージーティーと⑤ショーマンフリートの2頭。前者は厩舎の出世頭シンエンペラ―より強いという評価がされており、前走は明らかな騎手のヘグリ。矢作調教師がレース後に激怒したほどで、期待の高さが垣間見えます。後者は新馬戦で「あの馬ヤバい」とこの馬との対決を避けた馬がいたと言う逸話があり、モレイラ騎手も重賞を勝てると絶賛した逸材で、そういう馬にルメール騎手が乗るのですから期待が高まります。

 

着はともかく、④ミスジは今回の上がり最速を記録する馬だと思います。最後は必ずキレる末脚巧者。見るからに不器用でコーナー4つのコースに適性が感じられず、多頭数だった前走は捌けずに脚を余して負けています。ここまでの2戦はいずれも脚を使い切っていない印象で、もっと凄い脚を使える馬だと思います。厩舎ももとより府中向きと言う考えで、かつ捌く労力が軽減した10頭立て。潜在能力を発揮するにはこれ以上ない条件です。直線長いコースでそのヴェールを脱ぐのではないかと思います。時期的に賞金加算をしておかないと厳しい頃合い。ここは勝負度合いも高いことでしょう。凡走は許されないと思います。

 

テンに遅いこの④ミスジより先行力があるのが⑤ショーマンです。持ったままで最終コーナーを回ってこれる機動力もあるので直線入り口ではまず射程圏にいるでしょう。新馬戦では12.1-11.6-10.9の加速ラップを鞭も抜かずに突き抜けており、本来は終いの脚もしっかりしています。前走に関しては、輸送競馬だった、力のいる馬場が合わなかった、久々だったなどが具体的な敗因とされていますが、それらは全て今回解消されました。状況証拠からするとこの馬もようやくベストなレースにたどり着いたなという感じ。なお、1800mは初めてですが、新馬戦後に東スポ杯2歳Sを使うつもりで調整されていた(熱発回避)ので少なくとも関係者からネガティブな話はないですね。

 

印は人気を考慮して2番人気④ミスジを本命(◎)に、朝一6番人気の⑤ショーマンを対抗(〇)にします。他は京都記念のベラジオオペラと共に馬主&厩舎(二人とも京都にいます)が同日重賞制覇を狙っている①ベラジオボンド、GⅠ2着の⑥エコロヴァルツ、府中の新馬戦を好内容で勝った⑧ジャスティンミラノと△は3頭。印はこれで十分だと思います。

 

買い方は◎の単複2点。◎〇▲の馬連・ワイドを箱で3点づつ×2で6点。◎から△へワイド3点。3連複はいつものフォーメションと1頭軸流しでは点数が変わらないので◎から〇▲△への10点で。全部で21点です。

 

<印一覧>
◎:④ミスタージーティー
〇:⑤ショーマンフリート
▲:⑨ジャンタルマンタル
△:①ベラジオボンド⑥エコロヴァルツ⑧ジャスティンミラノ

 

クイーンC(GⅢ)

 

こんにちは。

 

連軸候補ならやはり④サフィラの安定感が一歩リードしています。立ち回りが上手く、追ってからの反応もしっかりとしていて末脚を確実に引き出せています。折り合いが気になるタイプでもありません。強い処には大体負けて来ましたが、強敵相手に崩れていない点は評価すべきでしょう。コースも輸送もアルテミスSで克服済み。外枠に泣いた阪神JFから内めの良い処を引けたのも好材料阪神JF組は【3・3・4・12】とローテとしても一番相性が良く、データ的にも問題がありません。

 

陣営曰く、当日のテンション以外に不安材料がないそうです。また、2歳GⅢ2着程度の賞金では桜花賞は安泰とは言えず、賞金加算を目論んでの参戦。勝負度合いもまぁまぁ高い。晩成傾向にあると厩舎筋ですが、だとしたら常に前走以上の評価が必用す。今回もしっかりと仕上がっているそうなので、スムーズに立ち回れれば勝ち負け濃厚な1頭と言えそうです。本命(◎)なら④サフィラが最適解だと思います。

 

対抗(〇)に⑬クイーンズウォーク。3歳世代の牝馬路線はサンデーR一色で、桜花賞にもアスコリピチェーノ、チェルヴィニアと2頭のGⅠ級がスタンバイと強力布陣。だからだと思うのですが、「勝ったらオークスに直行してもいいかも」なんて話が厩舎から出ています。父が変わり、兄とは違って長距離志向が強くなっています。それだけにマイルへの短縮はあまり良いとも思えませんが、ここへの出走は川田騎手の進言によるもの。曰く、昨年勝ったハーパーと似たような馬とのことで勝ち負け出来るという算段。騎乗者がイメージ出来ているのは有難いですね。なお、サンデーRはこのレースと相性がとても良く、過去5年で5勝の一人勝ち状態。馬名も被っていることですし、この馬の逆転があってもいいのかもしれません。

 

▲には③アルセナール。木村厩舎×ルメール騎手のコンビにはホープフルSを勝ちのレガレイラ、アルテミスS勝ちのチェルヴィニアといて、ルメール騎手も桜花賞はチェルヴィニアに騎乗が決まっています。それでも③アルセにルメール騎手を乗せていることに意味がありそうです。桜花賞出走の目途を立てたい。同厩のレガ、チェルヴィと比較しても成長度で劣っているだけで、ポテンシャルで劣っていないという厩舎評。やはりこの馬も良血らしい能力を保持しているようです。ズブい面のあった前走からの変わり身もあるとの話なので好走期待。

 

押さえは①サクセスカラー⑦コスモディナー⑧ルージュスエルテ⑪ルージュサリナス⑫テリオスサラの5頭に△を付けます。

 

買い方は◎の単複2点。◎〇▲の馬連・ワイド3点づつ×2で6点。◎から△へワイド5点。◎〇-◎〇▲-◎〇▲△の3連付くフォーメション16点。全部で29点です。

 

<印一覧>
◎:④サフィラ
〇:⑬クイーンズウォーク
▲:③アルセナール
△:①サクセスカラー⑦コスモディナー⑧ルージュスエルテ⑪ルージュサリナス⑫テリオスサラ

 

きさらぎ賞(GⅢ)

 

こんにちは。

 

きさらぎ賞で上がり最速馬の需要が高いのはスローの直線勝負になりやすいからでしょう。最初のコーナーまで900mもあるので序盤からゆったり進む事が多い。京都で行われた直近10年間(11~20年)で前半1000mで60秒を切ったのは稀で61~62秒台が標準的なペースと言って差し支えありません。

 

また、同10年間で上がり3位以内を記録しないで3着以内に好走した馬が11年~20年の10年間で7例あり、うち逃げ馬が4頭、2番手だった馬が2頭と前目から雪崩れ込んだ馬が6頭を占めます。基本的に前残りしやすい傾向の重賞なので中途半端な位置から脚を使っても差しは届きづらいのです。

 

これはつまりスローの上がりの競馬になっていると考えて良く、末脚勝負の重賞と言っても

 

15年ルージュバック(③③)
16年サトノダイヤモンド(⑤④)
17年アメリカズカップ(③③)
18年サトノフェイバー(①①)
19年ダノンチェイサー(②②)
20年コルテジア(③③)

 

と、優勝馬のほとんどが先行策から上位脚を繰り出していました。今年の展開も同じようになるのではないかと思います。なぜなら、逃げ切り勝ちしたことがあるのも、前走逃げているのも④ヴェロキラプトルだけでレースを引っ張る馬はこの馬ぐらいしかいないからです。その④ヴェロキラ陣営も前走絡まれて厳しい結果になったことで逃げに拘りがなく、積極的に行く気配を見せていません。メンバー的にもコース的にスロー競馬が濃厚と言えるでしょう。

 

だとしたらイメージするのは後方から直線一気で猛烈な脚を使う上がり最速馬ではなく、先行ポジションから速い脚を使える馬だと思います。安定して先行出来て、かつラストの末脚がしっかりしている馬に狙いを定めるのが良いと思います。

 

1番人気⑫ビザンチンドリームは脚力の高さは証明済みで、不器用なレース振りからワンターンコースで末脚爆発の可能性が非常に高いと思われます。が、その新馬戦では序盤のモタつきも同時に目立っていて安定した先行力と言うのは現状持ち合わせていません。あっさりの可能性も十分ありますけど、ポジショニングの不安から差して届かずは想定しておくべきだと思いました。また、精神的に幼く気難しさもあるようでして、今回は厩舎装鞍にするなど厩舎側も慎重です。不安材料もそれなりにあるなら対抗(〇)評価が丁度良いのではないかと思います。

 

それ以外で本命候補を探すとぴんとくるのが⑦レガーロデルシエロ。先行力も安定してきましたし、ここまでの上がりも1・1・2位と常に上位脚。追っての反応もいいですし、前目のポジションから脚が使えるなら狙い目は立ちます。どうも左回りが良くないという話で騎乗していたルメール騎手の進言で右回りのレースを優先しきさらぎ賞を目標に調整されました。それだけにデキは良く、適性もあるというなら狙って面白いと思いました。僅差負けの前走の勝ち馬がGⅠで接戦をしていますから重賞級の評価をしても大丈夫ではないでしょうか?⑦レガーロを本命(◎)にします。

 

なお、鞍上のルメートル騎手は年明けに多く来日した外国人騎手の中では当初から期待されていたジョッキーです。クリスチャン・デムーロ騎手が絶賛するほどの腕を持ち、そのクリスチャン騎手を担当していた通訳さんがエージェント的な役割をしています。信頼出来る筋からの紹介と言うことでノーザンFの信頼を既に勝ち得ており、実際年明け来日組では勝ち頭。重賞勝ちこそキング騎手に先を越されましたがここで結果を出せばNO1の評価を不動にするでしょう。⑫ビザンのピーヒュレク騎手よりは期待して良いのかな?と感じています。

 

3番手にはきさらぎ賞と同じ条件を2番手から上がり最速で勝ち上がった⑨ジャスティンアースが良いと思います。前向きすぎる所があるのでスローで折り合えるかが懸念されるところですが、3戦目で馬が良くなっているようなので気性面もマシになっているかもしれません。前走で負かした2着馬も次走で圧勝していて負かした相手も上等でした。勝って同条件も良く、勝ち時計もきさらぎ賞でも勝ち負け可能な好時計。未勝利を勝ち上がったばかりですけど、2勝馬は1頭だけでほぼ1勝馬同士の1戦なら問題ないですね。この馬が▲です。

 

他は③ウォーターリヒト④ヴェロキラプトル⑤シヴァース⑥ナムラエイハブ⑧ファーヴェントの5頭に△を付けます。

 

買い方は◎の単複2点。◎〇▲の馬連・ワイドを箱で3点づつ×2で6点。◎から△へワイド5点。◎〇-◎〇▲-◎〇▲△の3連複フォーメション16点。全部で29点です。

 

<印一覧>
◎:⑦レガーロデルシエロ
〇:⑫ビザンチンドリーム
▲:⑨ジャスティンアース
△:③ウォーターリヒト④ヴェロキラプトル⑤シヴァース⑥ナムラエイハブ⑧ファーヴェント

 

▼10月~11月の回収率は64.2%でした。

月毎に予想をまとめていますので参考の目安になるよう掲載しておきます。資金配分まで公開するつもりはないので実際はそんな事もないんですが計算や表示方法の関係で単複も含めた全点を均一で計算すると回収率はこうなります。

☆22年10月~23年9月の回収率は84.7%でした。