競走馬カルテ

2・3歳重賞の出走馬を分析・記録していくブログです。

桜花賞(GⅠ) 出走馬カルテ 2024

 

こんにちは。

 

ここ3年は強烈なイン前競馬が続いていました。先行するにしても、差すにしてもインコースを意識してコース取りしないと上位に入線するのは難しかったです。なので、この期間に行われた桜花賞は力通り、人気通りに決まりませんでした。難しい桜花賞がずっと続いていましたね。でも、今年はこの流れが変わるかもしれません。

 

京都競馬場の改修工事による代替スケジュールの影響で、従来は大阪杯週に行われていたBコース変更が桜花賞週に行われていたので上記の様な馬場バイアスが発生しましたが、それが元に戻り今年から大阪杯週にBコース変更が行われます。

 

という事は、近3年以前のようになるのでしょう。内も、外も、大外も全てのコースにイーブンで、枠や脚質に囚われない有力馬に有利なレースになるのではないかと考えられます。そうなればインだけに固執することはなくなり、馬群はバラけてドン詰まる馬も減って来ると思われます。

 

レッツゴードンキの逃げ切りだったり、グランアレグリアの様な先行位からの押し切りだったり、アーモンドアイの追い込みだったり。力のある馬に不利のないレースになるなら大歓迎です。

 

でもまぁ、一応今年も前日に行われる同条件牝馬重賞の阪神牝馬Sの内容は参考にしておきたいですね。昨年もレースの傾向は桜花賞とリンクしていましたので。Bコース変わり2週目の馬場傾向、前日にしっかりと把握したいと思います。

 

桜花賞(GⅠ)は7日(日)に行われます。前日の6日(土)には更新を完了します。更新はレース毎にまとめて行い、トライアルレースを優先的に更新し、他はレースの古い順に更新していきます。1000文字を目途に2枚目を作成しページを移ります。

 

予想案は各ページの最下部にある専用ページにまとめてあります。ブログカードを貼っておきますのでそちらをご覧ください

 

チューリップ賞(GⅡ)

 

阪神JFと比べると、3F通過は0.1秒遅かっただけだが、4・5F目でもペースが緩まなかったので0.5秒ほど1000mの通過が速い。その分レースは前傾しており、後半は失速ラップの消耗戦となっている。33秒台を記録出来た馬は1頭もいなかった上がりのかかったレース内容になっている。結果、1着スウィープフィートが⑭⑭、3着ハワイアンティアレが⑬⑪と後方待機馬がバテた馬を交わした追込み競馬になっている。この2頭は展開を利用して好走したクチで評価の上げすぎには注意したい。2着セキトバイーストは逃げてこの結果だから評価を高くしないといけないところ。

 

ただ、阪神JFと比較してもペース差は誤差の範囲であり、勝ち時計比較で0.5秒差がついているのは大きいと思う。この流れで疲れてしまったその他の馬もちょっとだらしない。阪神JF組の上位馬ならこのペースでも終いに伸びれたのではないだろうか?人気上位馬が走らなすぎただけと言うのも言える事で、チューリップ賞組が阪神JF組と伍するとまでは言えないと思う。

 

1着:スウィープフィート

・気性面に幼さがり、折り合いが難しい。かと言って、1200mは身体的に忙しく、距離はマイルの方が良い。心身の適性が噛み合わない。

・折り合い重視で乗れば末脚はかなりキレ、他を圧倒出来る脚を使える。スローでも、タフな展開でも末脚は引き出せる。

・乗り方に注文が付く現状で、操縦性もかなり低い。

・溜めれば脚を使える馬ではあるので、こういう馬に武豊騎手は合う。今までより一つ上の末脚を引き出すことが出来るかもしれない。

 

上記がチューリップ賞出走時のカルテ。

 

レースではなんとか抑えられるようになっているが、普段の調教から折り合いを欠くシーンはあり、気性難そのものはな無くなっていない模様。こういう馬に緩みの無い前傾戦はハマっていたと言える。展開的にも後方待機(後方3番手)が不利ならない流れだったので末脚は爆発。レースが失速するタイミングと追い出しのタイミングがピッタリとあったので勝ち方は鮮やかだったが、展開ハマりの内容でこの勝利で超強いとはしたくない。制裁はなかったが、直線も大外からインに大きくキレ込んでいて冷や冷やする場面も。まだまだ粗削りな面を残している。ただ、武豊騎手になってこの馬の良さはより引き出されたところはあったと思う。今回程タメを作りて追走出来た事もなかったので末脚はより際立って来た。ペースを考慮すれば末脚の質感は阪神JF上位馬とそう変わらないところまで来ている。この馬なりの収穫は大きかったのではないか。そうなると問題は位置取り。後方待機の形が完成してしまったし、折り合いを考えると位置を取りに行くのも難しい。末脚が上位勢と同等だったとしても、他馬との位置取りの差がレースの結果に影響を与えることになるかもしれない。

 

2着:セキトバイース

・1勝馬だがレース振りは安定していて連対率は8割と大きく崩れないタイプ。程よい位置取りから終いはいつもしっかりとしており、2着が多いがタイム差は小さい

・前進気勢が程よくあり、走りはワンペース。マイル戦では直線でグンとした加速が出来ていない。

・折り合いを気にするシーンもあったので、気性的にマイルは長く感じられ、1400mベストと言う印象。

 

上記がチューリップ賞出走時のカルテ。

 

逃げ馬ではなかったので当初は探りながらの先行だったが、1F目を通過したところでハナを奪う。そこから淀みの無い淡々と速いラップを刻む。各所の通過タイムは過去10年において3F通過で3番目に速く、5F通過は最速だった。このペースで逃げて連対した逃げ馬に文句を付けれるとこはない。楽逃げ、タメ逃げの類ではなく、実に強い逃げ方だった。これで負けたらしょうがない。マイル戦だと直線で加速するギアはないので、脚を使い切る競馬をしたことが勝因の1つにあると思う。これで4度目の2着走。いつも強いのが1頭必ずいる相手に恵まれないかわいそうな馬だが、今回もそれがいた。賞金は加算出来たけど2勝目が遠い。短距離馬が多く出走していたフィリーズrvも勝ち馬は逃げ切りだったが、チューリップ賞より1秒ぐらい速い流れで逃げていたのでこれを制して逃げて行く事はないだろう。逃げ無くても競馬は出来ているので2・3番手からでも。もし誰も行かなければ再び逃げれば良いだけで、先行馬の割に選択肢が多い。チューリップ賞の走破時計だけ走れれば、入着の可能性はあるので、自分の力を出し切れれば好走も。

 

3着:ハワイアンティアレ

・2戦とも最速上がりを記録している。先行有利な加速ラップを差し切った内容は良い

・従順そうな馬で騎手の思い通りに動けていて標準級の走りが出来る馬だと思う。

・420kそこそこの馬体のせいか、走りに力強さを感じない。

 

上記がチューリップ賞出走時のカルテ。

 

未勝利を勝ち上がったばかりだったが、それまでの戦績から上がり最速キャラなところがあって、チューリップ賞も自分の競馬に徹したら末脚がハマり3着だったという感じ。スタートが良く、先行後ろぐらいのところだったがペースを見越して馬群の最後方に下げ脚を溜めていた。騎手に従順な操縦性の良さは相変わらずで良い。中盤ぐらいには勝ち馬と同じ位置となったがこちらはインを突いた。多少追いづらそうなとこはあったが、進路はスムーズに開いていたのでストップをかける事無く追い切れた。その上がりが34.7秒で、大外ぶん回したスィープの34.3秒と較べると差を感じる。同じようなところからヨーイドンしているので対スィープには完敗と見るべきだと思う。また、上がり2位とは言えこの馬自身は末脚の優位性が少し下がった。桜花賞にはスィープ以上の末脚自慢もいることから、この形で競馬をする限り地力勝負の目途は立たない。上位の馬がスムーズさを欠く場合でないと上位入線は厳しそう。ここまでの3戦はスロー→ミドル→ハイと使う度にキツい流れになっていたが、末脚だけはしっかりと繰り出せる。流れに左右されずに良い脚を使う良い馬ではる。厩舎サイドも前に馬を置ければ脚はいくらでも溜められると話す。桜花賞でも最後は詰めて来れるだろう。それで何着かという話。なお、短距離母系だがこの馬はマイルまでは対応出来ると厩舎サイドは話している。

 

13着:ワイドラトゥール

・序盤の立ち回りが上手く、初手がスムーズ。初速もあるので、ポジショニングもすんなりと出来ている。持続力も高そう。

・終始余力十分で、大人び立ち回りは印象が良く、力上位の走りで勝ち上がっている。本気を出さずに勝った印象でまだ上がありそうな馬。

・良く動けていて、追い出されてからの反応はいつも良い。今のところ安定して脚を使っているので、位置取り次第でいつでも上位に食い込める可能性はある。

 

上記がチューリップ賞出走時のカルテ。

 

重賞以外は2戦2勝。重賞では10着、13着となかなか噛み合わない。この馬も最速上がりをいつも記録していてどちらかと言えば控えるタイプ。2走前は出遅れていたのに、先行不利な時に限って好発を決めてしまった。初手はハナを切っていたほどで、このペースで前付けしてしまったのは厳しかった感じ。ただ、それだけでここまで負けるのかと言うところもあって、敗因には展開の他に距離もあったのではないかと思う。もともと前進気勢は強めに出ているので好発を決めたことで馬がその気になってしまったよう。手綱はがっしりと引かれていて、前を追いかけてシャカリキな走りになっていた。1400mならそれでも良かったが、マイルだとこの追走では脚を溜められない。折り合い次第で距離はこなすはずなので、控えて脚をしっかりと溜めれば良い末脚を使えるから乗り方次第で前走以上はあって良いのではないか?

 

14着:ショウナンマヌエラ(抽選2/3)

・ゲートが開いた瞬間に飛び出して1馬身ほど抜けてしまう。スタートセンスはとても高い。

・周りが一杯に追いながら先行するところでも拳を動かすことなく、持ったままでスイスイ進んでいく。推進力ある走りは好感。

・余力を持って直線を向いてこれるので最後は結構渋太い。

 

上記がチューリップ賞出走時のカルテ。

 

スタートが抜群に上手いこの馬が出遅れるとは思わなかった。ダッシュつかず離れた後方2番手を追走することに。この馬の逃げペースは3F35秒台と定まっているので、いつも通りのスタートが切れていたらあんな波乱にはならなかったかもしれない。追走自体に問題はなかったが、4角手前から促したが動けず、後方のまま直線を向いている。勝負所で動けない。追い出してもそれ以上は加速しなかった。この時の上がりは34.9秒だったが、逃げれていた時の上がりも大体34秒台だったのでこの馬の末脚としてはこんなもの。控えたところでより速い末脚は使えない事が判明したのはせめてもの収穫か?チューリップ賞の走りを見れば控えて競馬をする事に意味はない。今回はおそらく従来の逃げか先行策になって来ると思う。出遅れたとしても多少強引にでも前に行った方が良い。

 

フィリーズrv(GⅡ)

 

1着:エトヴプレ

 

2着:コラソンビート

 

3着:セシリエプラージュ

 

12着:シカゴスティング(抽選2/3)

 

13着:ジューンブレア

 

アネモネS

 

1着:キャットファイト

 

2着:テウメッサ

 

阪神JF(GⅠ)

 

1着:アスコリピチェーノ

 

2着:ステレンボッシュ

 

フェアリーS(GⅢ)

 

1着:イフェイオン

 

2着:マスクオールウィン

 

クイーンC(GⅢ)

 

1着:クイーンズウォーク

 

その他のレースから

 

チェルヴィニア

 

ボンドガール(抽選2/3)

 

ライトバック


除外対象

オウバイトウリ/オオナミコナミ/クリノオリーブ/クリノハレルヤ/ジューンブレア/タガノエルピーダ/ネグレスコ/ルージュスエルテ

 

桜花賞(GⅠ)の予想案はこちら▼