競走馬カルテ

2・3歳重賞の出走馬を分析・記録していくブログです。

大阪杯(GⅠ) 出走馬カルテ 2024②

こんにちは。

 

こちらは、

の、↑続きになります。この1ページ目には4歳馬5頭と5歳馬のエピファニー・キラーアビリティの2頭を公開しています。こちらの2ページ目では残りの5歳馬と6歳馬、7歳以上の馬について更新していきます。大阪杯(GⅠ)は31日(日)に行われます。前日の30日(土)には更新を完了します。

 

予想案は各ページの最下部にある専用ページにまとめてあります。ブログカードを貼っておきますのでそちらをご覧ください

 

ジオグリフ

 

もともとダートの適性は感じていたようですが、サウジCを僅差の4着と走ってしまった事が迷走の始まり。過去に話した事ですがこの時のサウジCのダートは芝馬でも好走可能な砂質でした。芝GⅠ馬のこの馬が好走できたのも砂質の問題であり、ダート実績馬に先着して4着したのは純粋な力差によるものです。なので、次走のドバイWCでは本質的なダート適性が問われボロ負けしています。

 

ドバイWCの結果で気が付けばよかったのですが、陣営はまだダートへの拘りを強くしていました。ノーザンF側の意向で出走した宝塚記念の時でさえも、本当は帝王賞に使いたかったのにとぼやいていましたし、南部杯の時もレモンポップを相手に勝ち負け出来ると息巻いていたほど。ダート路線で大成させたい気持ちが強かったようです。諦めが付いたのはチャンピオンズCで騎乗したビュイック騎手からの「ノーダート」の一言。これでようやく間違いに気が付くことが出来ました。

 

ただ、迷走したこの1年において能力が落ちたとか、弱くなったとかいうネガティブ話は一切出ませんでした。南部杯時もGⅠを勝てるぐらいの仕上がりにはありました。4歳時の調整は概ね良好で調子はずっとよかったですね。同期のイクイノックスやドゥデュースとかと走れば1・2枚落ちの力差は感じますが、空き巣GⅠぐらいなら通用しそうな感じはまだ残しています。中山記念の結果からも芝で走ればまだまだやれる馬であるでしょう。

 

前走時は放牧帰りの休み明けの感じが強く、勝負仕上げというところまではなかったですね。本格的な芝戻りと言う事もあり、いろんな意味で試走と言う感じだったのではないかと思われます。1度使って良くなる余地を多分に残していたと思われ、大阪杯に向けて良いステップになったとのではないでしょうか?中山記念では直線で一伸び欠いていましたが、物足りなかったこの点も変わり身を見せるのではないかと思います。

 

また、この1年の迷走期間中に馬の個性に変化が生じた模様です。厩舎曰く、道中の行きっぷりがよくなった、反面メリハリがなくなったと言います。要するに、先行力は上がったが、終いの脚は使えなくなったという事で良いと思います。中山記念も前残り競馬を先行し雪崩れ込んだという内容。札幌2歳S皐月賞の様に外をマクって豪快に決める脚質ではなくなたのだと考えられます。でも、そういう脚質は阪神2000mを走るにあたっては良い事。2・3歳時の強かったジオグリフとは別馬になっているので、イメージ補正は重要です。

 

結論を言えば、飛び抜けた存在ではないながらメンバー的に無視出来るような馬でもありません。中山と阪神の2000mには親和性があり、19年優勝アルアインの様に忘れた頃の皐月賞馬の大激走には注意が必要です。

 

スタニングローズ

 

同期で切磋琢磨したのが二冠牝馬スターズオンアースであり、ナミュール。スタニングを含めた3頭でオークス秋華賞の上位を独占しました。スターズ、ナミュール古馬になってからの活躍を考えれば、楽しみな馬が復帰してくれたと言えそうです。

 

昨年のヴィクトリアM後に左前脚の腱周囲炎が判明し休養に入っています。ユーバーレベン、ボルドグフーシュなどが腱周囲炎で長期休養を余技無くされています。これは屈腱炎とは別な疾病です。屈腱炎とは腱の断裂、変異などがその症状とされていますが、腱周囲炎とは腱の周りが熱をもって炎症することのようです。腱そのものに変化や異常はないので競争能力に直接影響する疾病ではないようです。ただ、腱周囲炎は屈腱炎の前兆みたいなとこはあるそうで、上述ユーバーがこのパターンで引退しています。

 

そう言う意味ではスタニングも先々の不安は残っているだろうと考えられます。それはつまり1戦1戦が大事になって来るという事でしょう。常識的に考えれば、故障休養明けなら1戦使ってみてからとなりますが、爆弾を抱えたとも言えるのでそう悠長なことも言ってられません。阪神2000mは秋華賞勝ちの舞台でもありますし、次がないかもしれないこの馬のベスト条件を復帰戦に選んできたと見るべきだと思います。休み明けでも必勝態勢に近いものがありそうです。

 

だが、しかし。ではなぜ昨年は秋華賞勝ちと同条件の大阪杯ではなく、ヴィクトリアMへ出走したのでしょう。今の状況を思えば昨年の方がよほど状態は良かった訳ですから。実際、当初の予定は中山記念を使って大阪杯と言いうローテが決まっていましたが、それが変更されました。

 

表向きな理由は疲労が抜けなかったからヴィクトリアMにスライドしたことになっています。が、一部関係者からは牡馬相手の中距離戦では厳しいと判断したのだろうと言われています。厩舎側からも中山記念の敗因は古馬の牡馬相手だったので仕方ないとサバサバしたものになっていました。このことから察するに、牡馬相手のガチンコ勝負で分がある条件ではないみたいですね。

 

故障の内容から休養前より強くなっていると考えるのは難しく、牡馬相手に弱気になった条件では期待を大きくする材料に欠けます。また、本当に良いのは1800mぐらいだと高野調教師も話していましたから、適性距離も少々ズレた条件のよう。内枠でも引いて、インをそつなく乗って紛れ込むみたいな事はできそうですが、地力勝負の立ち回りは厳しいかもしれません。上位人気馬のコケ待ちぐらいの評価が今回は妥当そうです。

 

プラダリア

 

京都大賞典のレース前には京都コースがこの馬向きだろうと話しており、コース適性で勝てただけの可能性も感じます。ディープインパクト産駒なので京都の下り坂が合うとか、長く脚を使えるので下り坂を利用したロングスパートがプラスになるとか具体的に話していました。要するに、陣営は詰めの甘さを京都コースで解消出来ると考えていたのです。

 

↑これは有馬記念出走時のカルテです。潜在的な京都適性の高さが久しぶりの重賞勝利につながったという点を指摘したものです。有馬記念の14着と京都記念の1着はそれを証明したと言えるでしょう。

 

大阪杯の2000mに関しては微妙に大丈夫そうなので棚上げしておきたいと思いますが、京都外回りでパフォーマンスを上げる本馬の特徴から阪神内回りが合っているとは言えないですね。求められる適性がかけ離れています。大阪杯の条件で評価を高める特別な理由はないと思います。

 

それでもあえてプラス材料を上げるとしたら、乗り替わり多発な状況において主戦騎手の池添騎手(15戦中12戦騎乗)が連続で騎乗出来るのは良いことですね。京都大賞典京都記念も僅差でギリギリの勝利。僅かな着差で勝利出来たのも鞍上がこの馬を知り尽くしていたからだと思うので連続騎乗はとても大きいと思います。

 

それと馬が充実期に入っています。爪に不安があったことがありましたが、それも解消されています。京都大賞典京都記念の馬体重はどちらも470kでこれはこの馬の最高体重。調教を課しても馬体が減らなくなっているのでこの体重を維持出来ていると池添調教師は評価しています。そう言う状態が昨秋以降ずっと続いていて、体調面の問題は全く聞かなくなりました。

 

このように、コース適性以外にマイナス材料がないのも事実です。阪神内回りもベストとは言えないながらも宝塚記念ではイクイノックスに0.4秒差に走っています。もともと相手なりな馬であり、足りなかった部分を京都コースが補っただけなので、力がないという訳でもありません。京都の外回りではないからと評価を下げる過ぎる必要もないのでしょう。

 

リカンカブール

 

関係者はデビュー当時から期待していた馬で未勝利勝ち後に京都新聞杯、1勝特別勝ち後に神戸新聞杯とダービー・菊花賞の前哨戦を使いクラシック出走を目指していました。一連の重賞では壁に阻まれていましたが、自己条件をほぼノンストップで勝ち上がり、GⅢを連戦して中山金杯で重賞勝ちを成し遂げます。厩舎の期待通りに成長を果たし、今では開業間もない田中克厩舎の大黒柱になって欲しいと今後の活躍も期待されています。

 

だからと言ってGⅠ級かと言えばそこまでの話は出てきたことはないですね。昇級後の重賞挑戦でも陣営は慎重の姿勢をとっていました。大阪杯の傾向も好走は前走GⅠかGⅡだった馬に限られるのでGⅢからの挑戦は楽ではありません。そもそもGⅠ初出走のこの馬には戦ってきた相手が違います。トップクラス不在とは言え、強調出来る材料はさすがにないですね。チャレンジ案件と言う事になるでしょう。

 

なお、競走成績を見ればわかりやすいですが、小回り・内回りの2000mは走り慣れていて、この条件を自在に立ち回り好走してきました。条件的にはベストだと思われ、厩舎でもそのように評価しています。ラスト4・5Fから加速する持続戦にも対応出来ていて、この条件での好時計もあります。阪神2000mにも勝ち鞍があり、大阪杯の条件はこの馬のストライクゾーンど真ん中。得意な条件にGⅠがあるのですからチャレンジャーとしてはやりがいを感じるところでしょう。適性と勢いをもってして強敵相手に食い込みたい。

 

ルージュエヴァイユ

 

昨秋のGⅠエリザベス女王杯で2着と走りましたが、「枠や展開、仕掛けのタイミングなど最高にかみ合っての結果」と恵まれた内容だったことは陣営も理解していたようです。確かにエ杯はラチ沿いを走っていた馬が逃げ馬を交わしたら1~3着だったという内容。不利な展開を克服してきた4~6着馬あたりとは差のない力関係だったと言えるでしょう。こんな内容のエ杯2着でしたが、京都記念では2番人気の支持を受けるのですから少し見込まれ過ぎていたようです。

 

その京都記念の敗因は1・2着馬をマークしながら進めるも「勝負どころで動けず離されてしまいました」とズブいところを見せています。叩き台と言うムードでもなく、エ杯からさらに上昇した状態で使えていたので動けなかったという敗因は気になる材料であり、牡馬を相手に力負けしただけな感じもするなぁと思います。

 

エプソムC2着など牡馬相手に好走の経験はありますがやはりGⅢとは相手も違う訳で、GⅡレベルの牡馬を相手に相対的にパフォーマンスが低下したのが本当のところかもしれません。京都記念のレース振りに不利はなく、状態もよかったのですから、これといった敗因はありません。力負けの可能性も大いに視野に入れるべきだと思います。

 

また、適性的にも疑問が残ります。フットワークの大きい馬なので京都の外回りはこの馬に適した条件でした。関東でも最近は府中ばかりを使われていました。しかし、今度は阪神の内回り。こういう条件はあまり使われていません。デビューして中山1800mを2連勝しているのですが、その時もこの条件らしからぬ後方一気でしたからあまり参考になりません。昨年から自在性が出ているので当時より器用に立ち回れるとは思うのですが、ビュンと加速するタイプではないのでコーナーで上手に加速出来るでしょうか?あまり良い条件ではないように思います。

 

昨秋から充実期を迎えていて、成績も安定していましたが、どんな条件でも走れるような万能感はあまり無く、コースや条件は選んだ方が良さそうです。厩舎としても今年は重賞のタイトルをと気合を入れていますが、それがここかと言われると素直に頷けないところです。

 

ローシャムパーク

 

昨年の夏にGⅢ→GⅡを連勝。私達が若い頃ならいざ天皇賞へ!みたいな感じになるところですが、最近はそう言う訳にもいかないですね。ノーザンFの関係者からは「ソーヴァリアントやオーソリティ枠だね」と言う事でGⅠ出走のGOサインが出ませんでした。「裏街道のGⅡ、GⅢで稼ぐのが効率的」と言うのがその理由の様です。なので、主力級がいないこういう機会でないと国内GⅠに出走が叶いません。この機会を是非生かして欲しいと思います。

 

このブログで本馬を扱うのは久しぶりですが私も3歳時のセントライト記念で本命にしたことがあり、印象は良いですね。そこで3着だった訳ですけど、このセントライト記念を今振り返るととてもハイレベルなメンバーでした。勝ち馬ガイアフォースはGⅠで度々好走し、2着アスクビクターモアは菊花賞勝ち。4着セイウンハーデス、5着ラーグルフ、そして本馬も含めて3着以下はみな4歳時に重賞を勝ちました。こういうメンバーに混じって好走したのも素質の片鱗だったのでしょう。

 

ただ、あいにく体質が弱く権利を獲りながらも菊花賞へは向かいませんでした。田中博厩舎は無理せず成長を促しながら使っていく事で知られています。1つ下のレーベンスティールがやはりセントライト記念で権利を獲りましたが、距離が長いと菊花賞には不出走。悪く言えばチャレンジ精神に欠けているのですが、自信の条件にあったレースでじっくりと実力を伸ばし、成績を積み上げるというのが厩舎の方針になっています。その時々の状態や適性を重視してレース選択されています。

 

そんな厩舎方針からすれば、前走の香港遠征は失敗だったと言えるでしょう。日本での調整期間中からカイ食い悪く、田中博調教師にも迷いがあったようです。遠征時は徐々に良くなっている最中で絶好調に至ってなかった模様です。それもあって調教師の口からリベンジと言う言葉が出たのでしょう。国も違うし、相手も違うのに何のリベンジなんだろうと思いましたが、きっと自分自身に向けた言葉だったんだろうと思います。

 

オールカマーではタイトルホルダー、ガイアフォースと叩き合ってねじ伏せていますから能力的にはここでも足りています。後は大阪杯向けの適性がどれだけあるかでしょう。トビが大きいので本質的には府中とか外回りコースが向いていると思います。ただ、中山内回りで2勝、函館記念勝ちなどから小回り・内回りは結構走れていて、結果も出ています。こういうコースで結果が出ているのは道中で動いていける機動力であったり、馬群の中でも位置を上げて行ける器用さを持ち合わせているからです。ベストではないと思いますが走れて良い条件だとは思います。

 

大阪杯が良馬場で行われれば6F~9Fはオール11秒台の持続ラップになるのが定番です。そう言うレースの経験はこれまでないので3角~4角のコーナー区間の加速に対応出来るかが課題になると思います。それをこなせれば勝ち負けに加われるのではないでしょうか?

 

6歳馬

 

GⅠ昇級以降の過去7年の6歳馬の成績は【0・1・0・18】となっています。GⅠ昇格初年度にステファノスが2着したきりで、以降は4・5歳馬が上位を独占しています。6歳世代にはちょっと厳しい結果になっています。

 

今の5歳世代が強すぎたのでこの世代の存在感は霞んでいましたが、十分強い世代だったと思います。この世代の3歳秋~4歳春の頃は重賞を勝ちまくり、1つ上のコントレイル世代を撃破し続けました。今回たった1頭しかいない6歳馬ですがステラヴェローチェも力のある強い1頭だったと言えるでしょう。

 

ステラヴェローチェ

 

この馬が菊花賞に出走した時の特集で話したと思うのですが、馬主さんが四国にある企業の社長さんでした。馬主資格を取得したばかりで所有馬が少ないながらそれら全てがクラシック出走を果たし、馬運の強い馬主さんだなぁみたいな話をしたことがあります。でも、この馬主さんはまだ若いのに急逝されてしまったんですよね。所有馬のほとんどを管理していた須貝調教師はとてもショックだったようでして、人目も憚らずに涙を流していたという記事を目にしたことがあります。今は御父上が馬主業を引き継いでいるので勝負服は変わっていませんが、この勝負服で大きいところ獲りたいと須貝調教師はきっと考えていると思います。

 

4歳時に遠征したドバイ後に屈腱炎を発症して1年7ケ月の長期休養に入ります。復帰後はマイル重賞だったり、ダート重賞だったりと路線がはっきりしないで使われていました。厩舎曰く、選択肢が広がればと言う事の様です。が、実際のところはテンションの高い処があるので距離を縮めて使われていたのだろうなと思います。

 

久しぶりの勝利となった前走大阪城Sも調整中からかなり引っかかっていて、騎乗していた酒井騎手も不安材料だったと述懐しています。休養期間中に折り合いの難しい馬になってしまったようですね。

 

休養前は中団~後方で脚を溜めて、後半に脚を使うタイプでした。しかし、復帰後の3戦は2・3番手の積極策と脚質はガラリと変わっています。レースを見ると確かに前進気勢は強くなっていて、以前のこの馬ではないですね。距離を縮めて使っている意味が分かったような気がします。折り合いは辛うじてついていましたが、がむしゃらな走りになりつつあるので行きたがるところは距離延長のGⅠで前向きに捉えるのは難しいと思います。

 

前走はトップハンデ58.5kで競り勝っていて良く頑張ったなぁと思いますけど、一昔前の実力馬が復帰してOP特別程度を勝つことは珍しいことはなく、それを足掛かりに大復活を遂げた例はあまり記憶にありません。前走も相手は強くなかったですし、今の気性や適性を考慮してもやはり手が出しにくいですね。

 

大阪城S勝利によって須貝調教師は今後は重賞を使っていくけど、慎重に判断していきたいとレース後に語っています。察するに大阪杯は記念の出走で狙い所はローカルのGⅢあたりなのではないかと感じます。

 

7歳以上

 

カテドラル

 

ついに8歳になりましたね。この2年の間にGⅢ(13戦)ばかり走っているのでこの馬に触れる機会が私はありませんでした。なので久しぶりにじっくりこの馬の成績を見直してみたのですが、この馬ってそう言うばGⅠ3着馬でしたね。3歳時にNHKマイルCでアドマイヤ―マーズの3着に来てました。あぁ、そんなこともあったなとすっかり忘れておりました。

 

もうこんな年齢なので体調に変動はないですね。馬はまだまだ元気一杯で、使っている時はいつも状態が良いとのこと。厩舎側もなんとか巻き返したいと頑張っている感じです。でも、やっぱり地力で勝ち負けっていう雰囲気だったことは最近は無く、得意の小倉や重賞勝ちのある中山でなんとかしたいという使われ方。足りないものをコース適性や相性で埋めたいという心理が如実に表れています。阪神なんか34戦のキャリアの中で3度しか走っていませんから、コース条件がこの馬にプラス材料を与えることは無いでしょう。

 

また、脚質が脚質なんで得意コースでも捌ききれなかったり、展開が向かなかったりと思うような成績が出ていません。追込み一辺倒の脚質は大阪杯ではやっぱり不利ですから、さすがに手が出せないですね。展開がよほどハマったとしても掲示板に載るのも難しいのではないですか?圧倒的な最下位人気になるかもしれません。

 

さすがにあまり言う事がないですね。以上です。

 

ハヤヤッコ

 

この馬も8歳馬ですね。私、3歳時に10番人気で勝ったレパードSで本命にしているんですよね。もう遠い昔の様です。先日9歳馬のユーキャンスマイルがようやく引退の運びとなりましたが、金子HDさんは競走馬を少しでも長く現役で走らせてあげようという方針があります。ダービー馬マカヒキもそうでしたよね。なので、この馬も息長く良く頑張っています。

 

元ダート馬ですし、芝重賞のタイトル函館記念も洋芝の重馬場で、とにかく時計のかかる条件で強いというイメージでした。ですが、最近は良馬場の時計勝負にも対応して来ますね。2走前の中日新聞杯なんか33.9秒の上がりを使っていいるのですから驚きます。馬はこんなにも変わるのかぁ?と、ちょっと驚いています。

 

でも、どうやらカテドラルみたいに特定の条件だけはやたらと走る馬の様です。国枝調教師も中京だけはなぜか走ると漏らしています。確認してみたところ

 

22年中日新聞杯5着(0.1秒差)

23年金鯱賞4着(0.5秒差)

23年中日新聞杯2着(0.1秒差)

24年金鯱賞4着(1.1秒差)

 

僅差な競馬も多く、掲示板を外していません。どうも右回りだとモタれる面があるので、左回りの方が走りの質が良くなるようです。と言っても、新潟の新潟大賞典は得意の不良馬場で2.1秒差6着と大きく負けていますから、中京だけが異様に走っている印象に変りはありません。これ以外の競走で好走したのは、やっぱり重馬場だった23年函館記念(0.4秒差5着)のみ。この馬もコース相性に頼った競走生活になっています。だとすると、阪神コースでプラスアルファはなさそうですね。

 

カテドラル同様、この馬も8歳ながら元気一杯。この馬なりにデキはいつも良い状態を維持しています。とは言え、上積みや変わり身はもうありませんから、近走からの大きなプラス材料はなく、能力の変動は下がる事はあっても上がることはありません。力関係的に厳しいというほかないのが実情です。得意の中京での記録なので阪神で同じような時計で走れるかという疑問はあるのですが、1分58秒台の時計で走れるようにはなっているので自分の時計だけ走ってどこまでやれるかと言いうところでしょう。

 

除外対象
バビット/ファルコンビーク/モリアーナ/ロードデルレイ

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