競走馬カルテ

2・3歳重賞の出走馬を分析・記録していくブログです。

ホープフルステークス(GⅠ) 出走馬カルテ① 2023

 

こんにちは。

 

朝日杯FSはジャンタルマンタルが優勝しました。この先は皐月賞まではクラシックを進む事が朝日杯FSの前から決まっていて、皐月賞の内容を見てNHKマイルC日本ダービーかを決定するそうです。順調に調整が進み、アクシデントが無ければ来春は中山2000mにやってきます。

 

その皐月賞より一足先に中山2000mで行われるGⅠがホープフルS。GⅠに昇格以降は徐々にクラシックを目指す馬がこちらを選ぶようになってきて、かなり定着して来た印象です。

 

特にコントレイルでこのレースを勝っている矢作厩舎は積極的にこのレースを狙ってくる印象で、今年も自信の2頭出し。1頭は抽選対象なので出走出来るかは分かりませんけど、厩舎内容評価が高いのはこちらの方。抽選突破なら台風の目となるかもしれません。

 

近2年は朝日杯FSの方から最優秀2歳牡馬が出ていて、今年も上述したジャンタルは3戦無敗で勝ちました。このまま行けば3年連続が濃厚ですが、こちらに回った無敗の重賞ウィナー、サウジRC勝ちゴンバデカーブースと京都2歳S勝ちシンエンペラーのどちらかが勝てば、年度表彰の選出はかなり縺れることになります。そうなったら面白いですね。

 

ホープフルS(GⅠ)は28日(木)に行われます。前日の27日(水)には更新を完了します。出走が確定している馬から五十音順で更新していきます。1勝馬は多数で、抽選結果が出てから対応すると間に合わないので出否に関わらず五十音順に上から更新していきます。10000文字を目途にして2枚目にページを移します。

 

予想案は各ページの最下部にある専用ページにまとめてあります。ブログカードを貼っておきますのでそちらをご覧ください

 

出走確定馬

 

アンモシエラ

 

砂を5戦して近2走で2連勝。1400mから始めて距離を伸ばしつつ成績を上げて来た。しかし、中距離の適性が高いというよりは、中距離のゆったりめのペースがこの馬に適しているというだけで、パフォーマンスそのものが向上した感じはあまり受けない。基本的に速力不足で、勝負所の加速も強くない。標準的なペースでさえ上がりは39秒前後が限界点で、ラストに速い上がりを使うのは難しそうである。道中のラップ構成や、平均上がり時計、勝ち時計と数字的要素に秀でた面がまるでなく、競走馬として重要な速さに問題があるように思える。だからここまでダートを使っているのだろう。また、7馬身あった未勝利戦での着差が前走もちのき賞でアタマ差まで詰まっており、相手が強くなったことで勝ち方に余裕もなくなってきている。ホープフルSがダートで行われたとしても強く推せないと思う。芝適性が実は高いと言う可能性も否定は出来ないが、現状の速力だと芝ペースはこの馬に忙しいのではないだろうか?レース後半の持続力が強い訳でもなく、また特別パワータイプな印象も受けない。時計のかかる暮れの中山の芝でも苦労しそう。レースを使う毎に立ち回りは良くなっているが、プッシュ材料は見当たらなかった。

 

ヴェロキラプトル

 

府中・阪神(野路菊S)の1800mを2戦して無敗の2勝馬。初戦は逃げてスロー展開に持ち込み、上がりの競馬で逃げ切った。前走はタイトなラップが持続した速い展開を中団待機から上がり最速で差し切り。2戦の内容は両極端なものでこの馬の汎用性の高さを物語る。どんな展開でもそれに合わせたレースが出来て、終いの脚もシッカリと使える。飛び抜けたパフォーマンスは見せていないが2連勝は伊達じゃない。特に時計の速かった阪神は2歳のコースレコードに0.4秒差に迫る好時計。2歳のこの時期に阪神で1:46.0は超抜。持続性の高さを証明していると思う。また、逃げ切った新馬戦でもラスト3Fで10秒台まで加速した区間があり、終いも結構キレるクチ。持続性、瞬発力兼備の強い馬と言えそうである。新馬戦では国枝厩舎の素質馬で既に2勝している1番人気を負かし、野路菊Sでは金子HDの高額取引された馬を負かし、いずれも力上位の内容を見せて優勢だった。地味な印象もあるが、現状は良く動けていてレースセンスも高い。クビが上手く使えていなかったり、走りに滑らかさも無く、良くなる余地もまだまだありそう。約3ケ月振りになるので成長次第で、ここまで以上のパフォーマンスを発揮する事も大いにありえる。輸送も新馬戦でこなしており、不安材料はほんと少ない。コーナー4つのコースが始めてになるので、この条件で躓かなければそこそこいけそうである。

 

ゴンバデカーブース

・デビュー前から2歳馬らしからぬ好時計を連発して初戦から良い状態であったそう。

・35.9-60.1のペースで逃げ切り。6月の2歳戦にしたら速い方。勝ち時計1:34.8も悪く無い部類。

・追いかけた馬はタイトなペースに力を削がれ脱落し、後続の餌食になっていた。2着馬は2戦目で勝ち上がり、3着馬は既に2勝馬。負かした相手もそれなりに強い。

・管理する堀厩舎からは完成するのは先でまだいろいろな課題があるとしながらも、現時点で通用する力はあると話ていた。上積みも大きそう。

 

上記がサウジRC出走時のカルテ。

 

サウジRCを1分33秒台で走ればGⅠ当確レベル。過去10年の該当馬4頭は全てGⅠ馬になっている(14年クラリティスカイ、16年ダノンプレミアム、19年サリオス、22年ドルチェモア)。逃げ切りだった新馬戦から一転して最後方から追い込み、差し切って、2馬身抜けた。34.9-59.2のペースはこのレースからしたら流れている方で、スローと言うことは無く、上がりがかかって良い展開で、この馬以外は全て34秒以下だった。本馬だけが33.5秒の極上の末脚を記録して、脚力の高さを示している。また、レース中に無駄のない、省エネ運航が可能な気性や、従順性が確認出来る。当然、元々の能力が高い事が大前提にある。6月の新馬戦でも後続を疲弊させる逃げを打ち、最後まで乱れなかった持続性を示していた。サウジRCでは強烈な脚が使える脚力がある事も証明された。逃げて良し、追い込んで良しの脚質の自在さは操縦性や対応力の高さを表している。どんな展開、どんな条件でもそれにフィットした競馬で、自身の力を発揮するのだろう。こういう事が出来れば初条件でも問題無くこなしてしまうかも。府中マイルの経験しかなく、対照的な適性を求められる中山2000mになるので、これは懸念材料となるだろうが、案外楽にこなしてしまいそう。この条件も克服するようなら3歳以降は凄い事になるだろう。成長度や仕上げの完成度などまだまだと厩舎は話しているので、変わり身、上積みの余地は常に大きい。

 

シリウスコルト

 

ここまで3戦して、使う度に良さが出ている。1200mから始めてマイル、2000mと走っているが、初戦は如何にも忙しいと言う感じで追走一杯で、新潟2歳Sも後方2番手を急かさずに馬なり追走と、距離が短いところではポジショニングに難があったが、前走の芙蓉Sで中団に構える事が出来た。中山2000mで行われたこのレースでは、ラップが速いところではじっとしていて、ラップが遅いところでは前との差を詰めに動けていて、ペースに合わせて位置取りを調整出来る賢い一面が出ていた。勝負所でも促しただけで動けており、4・5頭分外を回して直線入り口では飲み込んでいる。距離を延長しながらパフォーマンスを上げてきており、前走の立ち回りを見ると中距離の適性が非常に高い。どんな距離でもそれなりに走れている点で印象は良いが、短い距離を走るより、現状は中距離を走っている方がレースはしやすく、結果も求めやすいと思う。前走では直線で追い出してからちょっともっさり映ったが、早めに動いているのでこんなものか?切れ味が求められる新潟2歳Sでは33.2秒の2位上がりを使えているので終いの脚はちゃんとある。自在性があり、操縦性も高いので普通に良い馬。勝って同条件になるが芙蓉Sの勝ち時計は2:03.0と遅く、62.2→60.8と前半のペースの割に、後半の加速が弱いので持続性、時計面で価値は見いだせず、GⅠでプッシュ出来る客観的な事実はない。ホープフルSでは相手次第に留めざるを得ないが、年明けの京成杯だったら重い印も吝かではない。ただ、立ち回りは良いし、使いながら良くなって来ているので今回も取捨は慎重にした方が良さそう。

 

シンエンペラー

・追い出してからの反応は鋭く、抜け出すときの脚はこの馬だけ目立っていた。11.9-11.1-11.0の加速ラップを楽々突き抜けて3馬身差の圧勝。

・中距離馬としては前進気勢も程よく、スピードが勝っているという訳ではないので溜めも作れている。終始余裕のある立ち回りだった。

・初戦からよく動けていたが、追い出してからクビが沈み込まなかったり、完成度が高いようには思えない。良くなる余地も多分に感じられた。上積みは大きそうだ。

・勝ち時計優秀、レース内容も濃く、ポテンシャルは高そう。

 

上記が京都2歳S出走時のカルテ。

 

京都2歳Sの勝ち時計は1:59.8。このレース史上初めて2分を切る好時計。1000m通過59.1秒と前半は速めに流れていて、上がりのかかる展開になっている。それでもラスト3Fは11.9-11.9-12.1と失速率の小さいタイトな争いになっている。ので、2・3着馬もそれなりに伸びていたのでこれらに展開は向いていたが、それらを後ろから差し切った脚は凄い。評価高し。全体的にタフな流れであったが、凱旋門賞の弟と言う事がこの馬の肩書であり、血統的なタフさが生かされたのかもしれない。また、新馬戦では速い上がりを記録して突き抜けており、その末脚には万能感がある。展開に左右されず、上位の末脚を使える馬なのだろう。また、直線で追い出されてからグンと加速出来るので本当にシッカリとした脚が使え、末脚に確実性があるのは良いところである。レース内容は文句が無く、地力の高さを素直に評価すべきだと思う。反面、内回り2000mの条件に上手く対応出来ていなかったように思う。序盤から行きっぷりが悪く、後方2番手で最初のコーナーを回り、流れには乗れていなかった印象。3~4コーナでの動きも少しズブく映り、機動力のある巧者とは思えなかった。正直能力だけで勝ったという印象で、新馬戦の大箱ワンターンで見せた素晴らしい立ち回りにはならなかった。より強力な馬と対した時に弱点にならないといいが。

 

センチュリボンド

 

2000mを3戦して3・1・1着の成績。発馬の上手い先行馬。スタートからポジションを安定して取れている点が良く、沈み込むフォームでリズム良く走る姿は見た目にも良い。ただ、あらゆる面から相当弱い可能性がある。2戦目までの洋芝の時計は2分08秒台、04秒台といくら何でも遅すぎる。前走の京都2000mにしても開催が進んだ京都2歳Sより、2週目に走った時計が2秒も遅いのはいかがなものか?こういう時計が記録されるだけあって、タイトな展開の経験は全くなく、全部スローの前残り。また、勝った2勝の前後半は62.1→62.3、61.3→61.8と、スローからスローという展開はさすがに問題だと思う。ゆっくりめの前半よりも後半の方が遅いという怪現象は理解し難い。いずれも先行して記録したものなのでこの馬の持続性の弱さに懐疑的にならざるを得ない。そして、戦ってきた相手も相当弱そうで、前走で負かした2着馬は札幌2歳S9着馬で、4着馬は新潟2歳S10着馬と重賞競走で底を見せている面々。これらを相手に半馬身差はかなりの辛勝だろう。以上のように、弱い処ばかり目立つ馬。本当は凄いのかもしれないが、客観的証拠がこれだけ弱いとさすがに評価ゼロに近い。少頭数の経験しかなく、多頭競馬は始めてで、この馬の速力ではモマれる原因になる。それでも力を出し切れるなら大したものだが、それが出来ていればもっとマシな内容を残していたはず。先行して一生懸命走った結果だと思うと、やはり厳しいと言うほかない。

 

サンライズジパング

 

6月の府中1800mでデビュー。大器と評判のダノンエアズロックの4着。芝はこの時ぶりになる。3ケ月半空けて復帰してからはダートを3戦している。2走目の未勝利を4馬身差で圧勝して、ここ出走の2勝馬アンモシエラに楽勝し、11月のJBC2歳優駿で2着とまぁまぁの成績。JBCでは3着に8馬身差なのでこの馬も力が抜けていたのだろうが、完全な勝ちパターンをかなり後方を進んでいた1番人気にあっさりと交わされてしまっている。そこから伸びれない辺りがこの馬の限界の様な気がする。場所、砂質は違うがこの時の走破タイムは未勝利時とあまり変わらずパフォ自体は向上していない。これらの時計もあまり評価出来るものではないので、速力不足な面も感じられる。よて、速さが求められた4走目のカトレアS(府中マイル)では15着のブービー入線と良いところがなかった。1800m戦のマイル通過時よりも遅い走破タイムだったのはこの懸念を裏付けているように思う。新馬戦の走りから芝そのものは大丈夫だと思うが、基本的に速力不足でクラスが上がると厳しさを増してくるように感じられる。また、直線での加速も弱いのでラストに速い脚を使えるタイプではない模様。中距離なら先行出来る馬なので早めの競馬から雪崩れ込むのが理想の形。そう言う意味で直線短い中山は向くが、3~4コーナーで加速が求められた際にこの馬の速力で足りるかどうか?展開にはかなり恵まれたい。

 

抽選対象馬(11/14)

 

アドミラルシップ

 

23年エ杯4着ライラックの下になる。京都2000mを新馬勝ち。3番手から直線の叩き合いを制している。64.2秒のスローで、どの馬も自ら進んで動かず、馬群は一塊で進んでいた。後半1000mも61.2秒と大して速くならず、直線入り口まで各馬の探り合いは続いていた。ラスト2Fから11.4-11.4と加速して、各馬一斉にヨーイドン。1~5着馬までが34.8~34.9とほぼ同一の末脚になっていて、脚色はどの馬も同じだった。道中の位置取りも多分に影響して、逃げ馬だけが脱落して上位3頭は2・3・4番手を進めていた馬。勝ち時計2:05.4もこの時期からしたらかなり遅い。時計面、展開面から強調出来る材料はない。このペースなら上がりはもっと加速出来ても良かったように思われ、使った末脚には物足りなさが残った。もう少し速い脚を使えても良かったのではないか?これだけでダメと言う事も言えないが、積極的に評価出来る新馬戦ではなかった。ただ、美浦の馬がわざわざ強い関西圏に遠征して結果を出した事は特筆出来るとこ。2走目の走りに期待は持てそう。レースの立ち回りや、レース振りには問題点は無く、操縦性も良さそうな印象はあった。悪い馬ではなさそう。

 

インザモーメント

 

23年菊花賞4着リビアングラスの全下。阪神・京都の1800mを使い、3・1着と言う成績。新馬戦では行きっぷりはイマイチ、追ってからの反応も平凡と動ききれておらず、能力だけで上位に来た印象だった。2戦目では追走に余裕があり、勝負所から機敏に動けて変わり身があった。前進気勢は強くない印象があり、速い流れよりは、ゆったり運んで脚を溜める競馬の方が良い印象を受ける。不器用な感じはないが、中山の内回り攻略は鍵となりそう。追い出して凄い脚を使う訳ではないので、末脚上等と言う感じも今のところない。2戦とも走破時計は良いので標準級の能力はあると思うが、目立ったパフォーマンスはまだないので積極的には評価をしづらい。新馬戦で先着された馬や未勝利勝ち時に降した馬のその後を見ると結構イケていないので、相手に恵まれた可能性もありそうである。

 

ウインマクシマム

 

血統は違うが畠山厩舎で管理されたGⅠ馬ウインブライトを引き合いにだして良く比較している期待馬。松岡騎手も皐月賞を狙えると大口を叩く。ここまで札幌・府中・中山の中距離を3戦して、2・2・1着と言う成績。全戦において立ち回りの上手さは目につく。超スローでも、標準的なペースでも破綻することなく、スムーズに走れている。騎手の導きにも従順で、GOサインが出るまでニュートラルに走れており、促されたら瞬時に反応出来る機敏さもある。基本先行馬で、前走は逃げ切り勝ち。レースの流れにのるまでがとにかくスムーズで、いつも器用に周って来れる。負けた2戦はどちらもタイム差無しで常に勝ち負けの競馬を続けている。ただ叩き合いでどうしても最後の詰めが甘く、決め手がないのが悲しい感じ。だから前走は意識的に逃げたのだそう。早めの競馬でセーフティリードを取った方が今のところは良いようだ。そうは言っても、まぁまぁのペースから加速ラップに対応出来る馬で、終いの脚はそれなりに使える。取りこぼしが少ないイメージが持てる。持ち時計や持続性に強烈な印象はないが、まぁまぁの能力は持っており、1勝馬が多い組み合わせなら、物足りない馬ではない。勝って同条件でもあり、中山2000mに適性は感じる。混戦になればマギレ込んで来るタイプかも。

 

カフェグランデ

 

チグハグだった新馬戦をノーカウントとして、近2走だけ見ると悪くない感じ。8番人気で勝った未勝利戦(中山マイル)は重馬場で有力馬の脚が削がれたところを違う脚色で差し切った様は道悪巧者の印象を強くするが、超スロー戦で上がりの競馬だったベコニア賞(府中マイル)では最後方追走から32.9秒の末脚で3着に押し上げて来た。両極端な上がりで上位入線している点は面白い。2走の内容から体力勝負の持久戦の適性と、高速上がりに対応した瞬発力の適性が高い事が確認出来る。反面、2走とも時計が遅いのでスピードを持続させる経験がなく、この点で評価しづらい。どんな展開でも末脚を使ってくれるのは良いが、1・3戦目で出遅れており、スタートがあまり良くない感じはあって、そうなると後方からレースを進めることになり、中山2000mではピンとこない。また、まともなスタートをした2戦目で位置を取ったら、かなり行きたがっていて、積極的に行くと馬がその気になってしまう。気性面も安定していない感じがあり、こういう馬にやっぱりこの条件は難しいのではいか?と感じる。一芸があるので一発は怖いが積極的に評価する気にはなれず、余裕があった時に△を回すかどうかという感じ。

 

サンライズアース

 

京都2000mで新馬勝ち。8頭立ての7番人気で激走。スタートで出負けしたり、しばらくしっぽを振りながら走っていてまだ集中力に欠ける。それでも最初のコーナーまでに先頭に立ち、そのまま逃げ切ってしまう。61.5秒の1000通過でゆっくりめのペースを刻んで、ラストは加速ラプで後続を振り切った。ただ、後半1000mが59.9秒なので高い持続性を発揮した訳ではない。2歳の新馬ならこんなものだが、力のある馬ならもう少し速く走れるはずなので、内容的には物足りなく、ちょっと微妙な評価。これを交わせなかった後続もだらしないのだが、このレースではアクシデントがあり、その影響もあったように思う。この馬を番手でマークしていたルメール騎手の馬(1番人気)が4コーナー手前で故障発生で競走中止。また、ルメール騎手をマークしていた川田騎手の馬(2番人気)がその煽りを受けてロスがあり、リズムを崩してバタついてしまった。上位人気が走れなかった理由があり、この馬には恵まれたレースと言えそう。特にここぞという時に、2番手の馬のマークが外れたおかげで、楽に直線に向いて来れたのは大きい。内容にフロックを含蓄していそう。せめて時計の裏付けぐらいは欲しかった。まだ子供っぽさも残っているし、そもそもの人気も低く、積極的な評価材料に欠けている。

 

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