競走馬カルテ

2・3歳重賞の出走馬を分析・記録していくブログです。

京都新聞杯(GⅡ) 出走馬カルテ

 

こんにちは。

 

京都新聞杯も3年ぶりに京都競馬場で行われます。3年前に勝ったのがディープボンドでした。皐月賞10着後のレースでしたがこの中間で馬が急に強くなったんですよね。4番人気だったので押さえる事はできましたが勝ちっぷりがえらく強くってびっくりしました。そう言う変化は厩舎も当時話していたのですがここまで変わってしまうのか?と驚いた事を覚えています。

 

それと先日行われたフローラS青葉賞もこの馬は来ないだろうと思って消した馬に馬券絡みされてしまいました。結構自信を持って消した馬に走られてしまい思ったのですが、やはり条件が変わったことでこちらの想定以上の変わり身を見せる馬はいますね。桜花賞皐月賞を目指してきたそれまでの路線とは様変わりしますからそれまで見せていなかった隠れた才能が開花するケースが目立ちます。

 

成長、条件変わり、相手弱化など諸々の要因が絡み合って想定外の激走馬が穴をあけます。この時期の重賞は難しいですね。京都新聞杯も十分気を付けなければなぁと思いつつ、気を付けてどうにかなるものなのか?と肝を冷やしている今日この頃です。

 

京都新聞杯は6日(土)に行われます。前日の5日(金)には更新を完了する予定です。

 

予想案はページの最下部にある専用ページにまとめてあります。ブログカードを貼っておきますのでそちらをご覧ください。

 

アスクドゥポルテ

 

12月の1週目にデビューして6戦を消化している。臨戦過多なイメージだが、管理する河内調教師も引退が近づいてきているのでダービーへの出走に拘りがあるのだろうと思う。馬の特徴としてはスピード競馬への不安があり、道中も追走に苦労する感じがある。新馬戦を見ればわかりやすいが非力な見習い騎手だと動かし切れない。2戦目以降は岩田康騎手が騎乗するようになり強引に馬を動かしている感じ。また、切れ味が無いので岩田騎手でも控えすぎると末脚で遅れを取ることもしばしば。近3走が2・1・3着と安定して上位に迫るようになっているがいずれも道悪で行われたレース。時計の掛かる条件でパフォが上がっているのは偶然ではないだろう。特に勝ち上がったレースは不良馬場で3馬身半差の圧勝。他馬が苦しむ条件で強い。また、道悪の適性もかなり高いようで不良馬場での機動力には光るものがある。ジャブジャブのラチ沿いをスイスイと押し上げて来た。失速率の大きい消耗戦で力を出して来るので馬場状況に応じて評価を前後差せた方が良い。良馬場だと前付けしていないと入着は厳しいと思うが、岩田康騎手は馬場に応じて位置取りを調整している。この馬の特徴を良くつかんでいるのだと思う。なので、良馬場だからイラナイという扱いはしたくない。ペースが流れて前の止まる展開なら出番は無くはないと思う。

 

オメガリッチマン

・1200mから始めた馬だが1200m~2000mの範囲でいろんな距離を試行錯誤中。距離適性は分かりにくい。さすがに1200mと言う馬ではないので1600m~2000mの間に弾力を持たせて解釈しておくしかない。

・前進気勢が弱く、後方からの競馬になりがち。機動力も無いので勝負所で射程圏に持ってくる事が出来ない。その上、使える脚も短い。

・未勝利を勝った時のように気合をつけて前付けしていかないと勝機は訪れないだろう。

京成杯2着はこの馬の強さを証明するものにはなっていない。3着馬に不利を与えて上に気ているし、一部を除く出走馬のレベルにも疑問が残る。

 

上記が毎日杯出走時のカルテ。

 

毎日杯6着。インベタ待機がアダとなり直線で進路を取れなかった。コースが出来てからはしっかりと伸びていて脚を余した入線。運が無かった。コーナーで外に張る馬とのことで石川騎手は馬群に包まれている必要性を説いていたのでこの乗り方に悔いは残していないと思う。勝ち馬が目の前に、3着馬が左隣りにいたので位置取り的にはこの馬もドンピシャだったがそう言う進路取りが出来なかったのがこの馬の泣き処だった。ただ、脚はしっかりと使えていたし、毎日杯ぐらいのメンバーなら重賞でも勝ち負けに加われる事が判明した。1戦級がダービーに備えているし、余程の素質馬がやってこない限りはここでも印がいるだろう。後は2200mの距離適性次第。1200mから様々な距離を試しているがこの距離は初めて。当初の使われ方からすると長いよりは短い方が良さそうな印象を受けるがその辺はちょっと分からない。1800mぐらいが一番良いような感じもするので距離適性については情報戦。

 

サトノグランツ

 

基本的な事として馬はまだ完成途上で能力に身体が追いついていない。だから常に気合を付けて促す必要があり、勝負所では追い通しになる。騎手の扶助無しに勝ち負け出来る状況ではないようだ。新馬戦では追い出してから全然ダメで厩舎も時間がかかりそうという評価だった。が、2走目に騎乗したムーア騎手が追いまくったことでそれで目覚めた感じになったと話している。12月の3走目の未勝利を勝ち上がる事が出来て2歳戦を終えている。成長を促すこと、距離の適性を重視したこと等を理由に3月の2400mのゆきやなぎ賞まで待機している。このレースも上手に立ち回ってはいたが坂井瑠騎手が気合を付けながら追走していたのでまだ自主的に動いていける感じは弱かったように感じた。直線に入ってからも一度のみ込まれそうな感じになっていてズブい面はまだ解消されていない。その変わり追えば追うほど伸びるようなところがあり、近3走はエンジンがかかってからの伸び脚に見どころがあった。厩舎が期待しているだけあって素質の片鱗は常に見せている。3走目に騎乗した川田騎手もパンとしてくれればかなり上まで行けると将来性を評価している。1戦毎に走りの質は上がって来ているが、それでも本格化はまだ先になりそう。素質は抜けている感じがあるが、現状は素質でどこまでと言う感じになってしまう。この中間にどれだけ変わり身があるかも重要なのでチェックしておきたい。

 

シェイクユアハート【回避】

・決め手で劣った負け方をしているのでラストに速い上がりを使えない可能性が高い。

・レース上がりが36.8秒も要したタフな展開を最速上がりで勝ち上がっているように、厳しい展開で良さが出るタイプ。他馬が苦しい流れを一つ上の末脚を使える。

・2000mにこだわった使われ方をしているが、ともすればこの距離でも忙しい。狙って買うなら長距離番組が増える春先にかけてかもしれない。

 

上記がきさらぎ賞出走時のカルテ。

 

きさらぎ賞6着。このメンバーは1・2着馬以外は1勝クラスでも微妙なメンバー。各馬が次走でそれを証明している。3着馬&4着馬は若葉S(8頭立て)で6着、8着。5着馬がチューリップ賞16着。7着馬が1勝平場で12着。どれも全く通用していない。本馬も然るべきだろう。重賞に出て良い馬とは言えない。個性的には決め手勝負よりも、消耗戦で強いタイプなので良馬場のきさらぎ賞では全く通用しなかった。スタートからハナに立ち、道中で3番手に押さえる立ち回りは良かったが、ラストに速い上がりを使えないのでズルズル下がり負けている。この辺はカルテ通り。とは言え、レース上がり34.3秒程度の速さに抗しきれないようでは問題外の話である。決め手が問われやすい京都コースでは条件クラスでも厳しいのではないか?と思う。こういう個性なので、不良馬場だった距離延長の大寒桜賞(中京2200m)で着を上げて来た。道中は馬場の良い所を走り、勝負所ではラチ沿いを掬いあげ、直線は外に出して、追い込んだ4着と不良馬場で自在に動いたレース振りは良かった。が、それでもタイム差は1.3秒と大きい。適性が向いた状況でこの着差は痛い。根本的な問題としてラストの末脚勝負では良いところがない。良馬場だとキレ負け必定だろうから印はイラナイと思うが、道悪になった時でも前付けしていないと入着は厳しいと思う。

 

ダノントルネード

 

まだ3走しかしていないがデビューは7月と早いので、皐月賞出走馬や重賞で上位人気になるような馬と勝ち負けを演じて来た。新馬戦では毎日杯勝ち馬も負かしている。皐月賞までの既成勢力ともそれなりに走れており、これらを相手に1・2・2着と連対率は100%を意地している。この点は評価を高く出来る。力そのものはここでも通用するはず。勝ち切れていないので圧倒的な力は示していないが、直線が狭くなったり、出負けで位置取りが悪かったりとちょっとしたことで負けているだけで力負けと言うレースは無かったように思う。見た感じ瞬発力勝負よりも持続戦の方が向いている印象がある。上がりの競馬にも対応しているが突き抜けが甘いので地力が求められる条件の方が力を発揮して来そうな感じはある。ペースが流れる重賞の方が立ち回りは楽になるだろう。追えば追うほど脚が使える印象があり、使える脚はもっと長いのではないかと思われる。ここまでは3ケ月おきの間隔で大事に使われている。その度に10kづつ馬体が増えている。これを成長力と取るのは構わないと思うが、それが適時な馬体重になっていない可能性も感じる。その都度毎に体が重いのではないかと思うので、肉だけ増えて中身が伴っていないのではないだろうか?負荷を強化すればいつでも勝てるような感じがする。立ち回りや追っての反応、折り合いなどは優等生に入る部類だと思うので重賞に入っても普通に対応出来ると思う。能力を出し切れればここは突破できるかもしれない。

 

ディープマインド

 

2歳戦開幕間もない頃から使われていて4月の最終週にようやく勝ち上がる。ダートの短距離を6戦使い続けて勝ち上がれず、芝の中距離に転向していきなり2着し、転向3戦目で勝ち上がる。簡潔に言えば、追走が忙しくない中距離ぐらいで先行し、決め手の問われない馬場で、上がりがかかるレースを前残りするのが好走条件と言う感じ。要するに、ほとんどの条件で結果を出す事は出来ない。芝転向で変わった印象だが、上記の条件で走れるかどうかが重要であって、砂とか芝とかはどうでもいいと思う。芝での好走も道悪でのものでスピード競馬に適性があったというものではない。芝3戦の上がりが36.2~36.7秒と速い上がりをまるで使えない。スローをワンペースで追走していればバテないというだけの馬。勝ち上がった前走が新潟2400mの重馬場で、勝ち時計は2:33.2という酷いもの。相手も弱く、時計が掛かった事が勝因。奇跡的にこういう条件に恵まれたので勝てたが、未勝利のまま引退してもおかしくないような馬だと思う。この先、条件戦でも勝てるかどうか?ここは連闘での出走になるが、ダービーの前哨戦にエントリーして来るのはちょっと図々しい。

 

ドットクルー

・全て違う条件のレースを走っているが、大きく崩れることなく走っている。

・先行、差し、追い込みとどんな競馬もこなして見せる万能タイプ。

・自在性も機動力もあるのでゴール前は必ず勝負争いに加わって来る。

・どんな競馬も出来てしまうが、決め脚を使う競馬の方が成績が良くなっている。差し馬としてやっていく方が良いと思う。

・4走目のアルメリア賞の内容は優秀。レース内容、走破時計共に昨年の勝ち馬を上回る(アルメリア賞-毎日杯連勝のピースオブエイト)。

 

上記が毎日杯出走時のカルテ。

 

アルアインやブラストワンピースの勝ち時計より0.1秒遅いだけだった今年の毎日杯はなかなかの好時計。0.2秒差の3着は悪くない。昨年の勝ち馬ピースオブエイトと比較した時でも時計面で上回っており、過去の重賞勝ち馬並みのパフォーマンスを記録する事が多い。この馬自身がそのレベルにいるという事かもしれない。1~3着馬が一塊で中団待機だったレースでこの馬も勝ち筋には乗っていた。最終的には上がり勝負で決め手負けしてしまった。とは言え、1・2着馬より先んじて動き出し外を回って勝ち負けの競馬なら結果はしょうがない。この負け方は3走目と同じで、もう少し控えて末脚を溜めれていれば結果は違っていたように思う。上位2頭と大きな力差は感じなかったが、早仕掛けで勝てるまでの強さはないということかもしれない。自在に立ち回れて、終いもしっかりと脚を使える馬なので乗り方一つでいつでも勝ち負けと言う感じ。相手次第でここも好走可能だろう。2000mを超える距離は初めてになる。距離に壁があるなら分からないが、折り合い面は優秀なので1Fの延長なら大丈夫と考えて評価しておく方が良いかもしれない。重賞でもしっかりと動けているので現時点で特に問題は見られない。

 

トーホウレーゲン

 

年明けデビューでいきなり勝利。中京ダ1800mを9番人気で勝利する。既走馬相手に良く走ったが、ペースの割(65.5秒)に後半の加速は弱く、レース上がり39.1秒と言う内容。かなり物足りない内容で出走各馬のレベルも高くなかったのかもしれない。本馬も38.8秒の上がりしか使えておらず、最速の上がりではあったが、他馬の末脚と変わりが無く、脚力が高いという印象は受けない。このペースなら1秒半ぐらいは速く上がってくれないと並みの評価も難しい。ので、次走の中山1800mの1勝平場は順調負けと言える。道悪だったので時計も速くなり、初戦より3秒近く速いペースの流れに乗ることが出来ず、勝負所では完全に置かれてしまう。直線入り口では最後方付近から差を詰めて7着。タイム差1.9秒と完敗。出走馬のレベルが上がったので普通に力負けしたのだろう。この負け方はスピードがなかったり、機動力が無かったりと言う証明。重賞で印がいるようには思えない。芝スタートの経験もないので芝の適性は未知数だが、スタートも良くない馬であり、さらにペースが速くなるので流れにも乗れないのではないかと思う。

 

ファームツエンティ

 

9月にデビューして6戦目の前走で初勝利。上がりは常に上位を記録しており終いの脚は使えるが差し切れないレースを続けていた。後方待機の競馬が多いが、勝負所でも動かず直線勝負に徹している。どうして動かないのだろうと不思議だったが、多分使える脚が短いからだろう。阪神の2000mで1度だけマクる競馬をしたのだが勢い十分に回って来ながら最後は脚色が同じになってしまう。以降は距離ロスを省けるようにインの狭い所で競馬をしている事が多く、直線に向くまで出来るだけ脚を溜めている感じになっている。なので一瞬の脚は結構良いが、位置取りのせいで届かなかったり、長く脚を使う馬に追い負けていたりしていた。前走勝てたのも馬群一塊で前との差が大きくなかったから届く事が出来たもの。それでも突き抜けた訳ではないし、追い比べでハナ差まで詰められている。使える脚はやはり短い。縦長の展開になると脚の使い方は難しくなると思う。こういう馬は直線の短いコースを立ち回りで勝負するのが向いている。京都の外回りでは脚の使いどころはさらに難しくなりそう。

 

マイネルラウレア

ズブいタイプで後方で競馬を進めており、勝負所で詰めれる機動力も無い。走りもバラバラしていて器用さは感じられない。

・瞬時にビュンと加速することはない。エンジン点火に時間がかかるタイプ。

・直線をいつも最後方で周ってくる。普通は差せない展開だが届いてしまう。最後1Fの伸び脚だけが異常に速く、ゴール前だけグイっと伸びる変な強さがある。

・そうは言っても、時計も遅く、上がりも遅い。強いという事はないと思うが。

 

上記が皐月賞出走時のカルテ。

 

皐月賞14着。レースぶりはいつも通りだった。後方から進めて勝負所の3コーナーから置かれ始めて激しく手が動く。それでも進んで行かず、今回も直線入り口最後方。追走力の弱さも機動力の無さもこれまで通り。いつもと違っていた点は大外を回すことなく、インを突いたこと。外差し馬場だったので伸びる事無く入線した。馬場が影響してかいつものような脚を使ってくれなかったので、重賞でどのくらいの末脚を使えるのかは分からなかった。外を回してくれればこの馬の現在地が多少は理解出来たかもしれない。ただ、皐月賞の立ち回りを見る限り、京都の外回りは厳しそう。機動力が無いので下り坂を利用して末脚を発揮出来る可能性は低いと思う。今度もまた最後方で直線に向いて来ると思うがゴール前も平坦なので前も簡単に止まってくれないだろう。距離が延長する分には構わないと思うが、コース変わりはプラスにならないと思う。相手が弱まる分だけ巻き返すかもしれないが入着までのイメージは持ちづらい。

 

マキシ

 

エリザベス女王杯を勝ったラキシスの息子。勝負服を見ればわかるが馬主もラキシスと同じ大島氏。ラキシスの子は全て所有している。本馬は12月にデビューして月イチ出走で3戦を消化している。2走目の中京2200mで勝ち上がっている。負けた2戦は位置取りが悪くて負けただけと言う内容で気になるような敗戦はしていない。終いの脚はいつもしっかりとしていて使っている脚も実に長い。ラスト1000mぐらいから動いても最後までタレないのは凄いと思う。走りの質も良く、途中から動いていける機動力もあるので競馬は上手い方。近2走の走破時計も速い方なのでスピード性能もそれなりに高い。好位で流れに乗れば常に勝ち負けと言う印象がある。2200mは勝ち上がっている条件だけに期待は高い。この距離なら追走も楽になるので良いポジションを取りやすいのではないか?脚も長いので外回りのロングスパートで強味を発揮するシーンも十分に考えられる。実績もキャリアも足りないので評価は高く出来ないが、強敵不在の重賞なら通用しても良い気がする。

 

マコトヴェリーキー

 

2月の小倉でデビューして4着。行きっぷりが悪くて後方から進めたがラスト2Fの加速が凄いレースだったので、良い脚を使って差してきたが届かなかった。ただ、この時に見せたコーナーでの加速は目を引くものがあった。4月の阪神2200mの未勝利戦を勝ち上がった。2戦目で変わり身を見せて3番手の追走。向こう正面でペースが緩んだところで前との差を一気に詰めて、逃げ馬に馬体を併せた2番手で勝負所を回って来た。この距離にしては最初の1000mが速かったので最後は消耗戦になっている。先行勢にはキツい展開だった。それでも早めに動いて、逃げ馬を競り落とし、後続の追撃をクビさ凌いだ。強い内容で勝ち上がったと思う。稍重だった事を踏まえると価値は大きい。体力面も強そうだ。マクる競馬も出来るし、先行しても上手に立ち回れるなど自在性があるのは強味になる。折り合いに問題もなさそうだし、騎手の指示に従順に動ける馬なのだと思う。印象はそう悪くない。未勝利を勝ち上がったばかりの馬が他に何頭かいるがその中ではこの馬が抜けていると思う。強調出来るストロングポイントは特に無いが、経験を積む事でそう言うところも出てくるかもしれない。

 

リビアングラス

 

3月11日にデビューしてもう3戦も消化している。デビュー戦は出遅れて4着だったが連闘で未勝利を勝ち、中3週で1勝平場を勝ち現在2連勝。デビューして2ケ月と経たないが順調に駒を進めている印象。500kを越す馬体でデビューして徐々に馬体は絞れてきたがまだ動ききれていない。追って鈍かったり、直線でフラついたりと粗削りな面が目立つ。脚質もまだ定まっておらず、出遅れ最後方→中団待機から徐々に押し上げて4角射程圏→逃げ切りとここまで自在に立ち回っている。どんなレースでも出来る点はエラいがだから器用と言う印象は受けない。突出した長所も見当たらないので現時点ではどう評価していいかが分からない。ただ、追ってバテない感じはあり渋太い走りをしている。スピード感が無いので重賞レベルだと厳しい印象もあるが、諦めずに追っていれば入着ぐらいはあるのかもしれない。短い間隔で使い続けているので上がり目はどうかも、この馬自身は変わり身の余地がある。想像以上に走られてしまうことも。強いとも弱いとも言えない厄介な存在。

 

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