競走馬カルテ

2・3歳重賞の出走馬を分析・記録していくブログです。

札幌2歳ステークス(GⅢ) 出走馬カルテ

こんにちは。

 

夏の2歳Sの中で最もクラシックと縁の深いのがこの札幌2歳Sです。一昨年の勝ち馬が桜花賞馬、昨年の勝ち馬が皐月賞馬と2年続けてクラシックホースが誕生しました。

 

それだけに今年も良い馬が集まって来るようです。来年を占うためにも見逃せない1戦となるでしょう。

 

ところで、サトノダイヤモンド産駒、サトノクラウン産駒、サトノアラジン産駒とサトノ種牡馬の品評会みたいなレースになっていますけどこれは偶然なんですか?

 

なお、まだ最終登録前なので出走馬全てを把握出来ていません。レースは土曜日になるので金曜日までに出走全馬の更新を終えるつもりです。

 

 

小倉2歳Sはこちら

re-poke.hatenablog.com

 

新潟2歳Sはこちら

re-poke.hatenablog.com

 

 

・アースビート

 

札幌1500mで新馬勝ち。逃げ切りだった。好発を決めて3頭によるハナ争いを制して単騎で行く。ただ、1番人気騎乗の武豊騎手にマークされながらだったので息を入れさせてもらえなかった感じ。タイトなラップを継続せざるをえなかったので展開的には厳しくなったように思う。4コーナーでは完全に並ばれていて勝負所の圧も強い1戦だった。そんな厳しい流れを逆に突き放したのだからエライ。最後は苦しくなって0.9秒も失速してクビ差まで詰められたが良く凌いだものだ。持続力の試されるレースを勝った点は評価を高くして良いだろう。ただ、着差からすると2k減の恩恵があったことも否定できない。札幌2歳Sは牡牝の斤量差はないので牝馬のこの馬も54kだから気になるところである。また、勝ったとはいえ最後は止まっているので道中はもう少し楽なペースで進めないとまた苦しくなるだろう。そう意味では距離延長でペースが緩むのは良いこと。前走を見る限り逃げないとダメと言う馬には見えず、コントロールの利いた走りをしていた。展開に合せた競馬も可能だと思うのでタメを作りながら進めれば頑張れそうだ。

 

・ウェイビー

 

札幌2000mを新馬勝ち。5頭立ての全頭が一塊で進んだレース。ヨーイドンの競馬だったのでこの馬が一番脚があったということだろう。上がり最速は当然だが次位を0.8秒も上回っておりその末脚は抜けていた。本当なら逃げた圧倒的1番人気が勝つ競馬である。それを脚力の高さでねじ伏せているので内容は良い。中1周で使ったコスモス賞(札1800m)で3着(0.3秒差)。敗因は位置取り。1・2着馬は先行していた組で、こちらは後方から徐々に進出と言う感じ。4コーナの外回しもロスになった。前の2頭と同じような脚色で道中での差を詰め切れなかった。一応ここでも最速上がりでは駆けているので脚はちゃんと使えている。勝負付けが済んだという負け方ではないのでまだ評価は落とさないほうが良さそう。初戦は3番手から、2戦目が後方3番手からと自在性は確認出来る。これなら、乗り方一つで巻き返しは可能な範囲。レースの運び方次第で見直せる。なお、新馬戦では圧倒的だった末脚だったが、1勝クラスでは2・3位よりちょっと速いだけと破壊力は無くなっている。クラスが上がり末脚の優位性は失いつつあるので、やはり射程圏内で運んでいた方が勝ち負けになる可能性は高くなるだろう。末脚に頼った待機策は歓迎できない。

 

・シャンドゥレール

 

府中1800mを新馬勝ち。好発から先頭で最初のコーナーを通過して向こう正面で2番手に落ち着く。序盤に多少行きたがる素振りがあり鞍上が抑え込んでいた点は少々気になった。37.7-63.2と新馬戦らしいスローだったのでペースはもう少し流れた方がよさそうである。こんな流れなので府中の2歳戦にありがちなラスト3Fの末脚勝負となった。2番手からから上がり最速(34.5)を記録した点は評価して良いところ。ただ、このペースなら33秒台の脚は見せて欲しかった。この程度の上がりで最速が記録出来てしまうようでは、メンバーが相手が弱かった可能性もありそうである。使った末脚は少々物足りなさを感じた。ただ、この馬は初戦から仕上げることのない国枝厩舎の管理馬なので注意が必要。大した仕上げもせずに使っていた可能性がある。上積みは相当大きくなるだろう。また、直線は鞭を入れていなかったので追えばもっと伸びていたとも考えられる。追っての反応も褒められるレベルではなかったがその点も含めて変わり身注意の馬であろう。

 

・ダイヤモンドハンズ

 

中京マイル戦で新馬勝ち。五分のスタートで4番手追走。直線の叩き合いを制して勝ちあがる。ペースは新馬戦にしてはまぁまぁ流れていた方で時計面に物足りなさはない。ゲート、ポジショニング、先行力、折り合いなど基本的なところで気になるところも無かった。気性的な危うさも感じない。ただ、勝負所で追い出されてもグーンと伸びてくる感じはなく、直線もエンジンのかかりが遅いように映った。勝ち方に一流馬の片鱗までは見えない。まだ動ききれていない感じはあるのでびっちりと仕上げられてはなさそうである。一度使った効果は大きいのではないか?1周コースの1800mなら機敏に動ける必要があるので素軽いところを見せて欲しい。インパクトの無い勝ち方だったので評価しづらい所もあるが、悪い馬ではなさそうなのでしばらくは好意的に見ていきたいところ。

 

・ドゥーラ

 

新馬戦で負けたのがドゥアイズで、2戦目に負かしたのがドゥラエレーデ。そんな本馬はドゥーラ。今年のダービー馬はドゥデュース。最近の馬は「ドゥ」ばかり。これどうにかなりませんか?そろそろ記憶が混乱してきそうです。

 

さて、札幌1800mでデビューして4着。スタートが良くなかったので後方2番手を馬なりで追走。新馬戦らしいスロー(63.9秒)なのでこの位置は厳しい。促さないと進んでいかないような感じで初戦はもっさりしていた。それでもペースが上がりレースが流れたところで徐々に進出を開始して4コーナーでは射程圏まで押し上げて来た。が、ビュンと加速する事が出来ないようで直線に入って1~3着馬との差は開いてしまった。トップスピードに乗ったのはゴール前で脚を余した内容。全体的にズブく、初戦は動ききれなかった。それでも上がり最速を記録して脚の長いところは印象に残った。中1周で同条件を使って来たが競馬ぶりはガラリ一変した。-12kと馬体面からも1度使った効果は見える。五分の発馬を決め手先行。序盤の立ち回りが格段に改善している。ペースも新馬戦より流れていて、後半はさらに加速した。レースのレベルも上がっており時計を3秒以上も詰めた。淡々と流れた持続戦を楽に運んだ点も良い。レース内容はかなり良くなっていた。そして、走破時計もとても優秀で札幌2歳Sでも通用する好時計。札幌で行われた当レースの過去10年では、1分50秒台を切れたのは一昨年のソダシだけである。この馬の走破時計1:49.1はかなり優秀であろう。そんなレースを2・3番手から運び、上がり最速で突き抜けた内容はとても濃い。強い馬と言う事で良いと思う。

 

・ドゥアイズ

 

上記ドゥーラも出走していた札幌1800mの新馬戦を勝ちあがる。0.1秒に4頭も併入している接戦だった。このレースには横山武騎手が大絶賛していた馬(ウヴァロヴァイト)が人気になっていたのだが、これを競り落としての勝利。4着ドゥーラも次走で強かったように負かした相手は上等だった。ただ、立ち回りの上手さで勝利したという印象も強い。内枠を利して、インで脚を溜めれていた。ウヴァロが外を回っていたので内をすくうことが出来た点は恵まれていた。4着ドゥーラも仕上がっていないかった事を考えると力上位の根拠は新馬戦の勝ち方からは取れない。それを証明したのが2戦目のコスモス賞2着。新馬戦同様にラチ沿いを器用に追走していたがマークしていた逃げ馬を交わす事が出来なかった。五分の追い比べになると末脚の性能で少々劣る。やはり新馬戦の様にセコク乗って直線で一脚使う程度が良いのではないか。器用さや操縦性の良さは目を引くものがあるので、立ち回りを武器にした方が良さそうなタイプに思う。ガチンコ勝負の追い比べは現状避けた方がよさそう。なお、この馬も2戦目で時計は詰めれていたが、ドゥーラの2戦目程には詰めれていない。

 

・アスクメークシェア【8/30更新】

 

札幌1800mで新馬勝ち。新馬戦らしいスロー競馬であったことから時計的な価値は問えないが、稍重であった事を考慮すると走破時計はこんなものだろう。標準よりちょっと遅いと言う感じ。余裕残しの仕上げで使っていたので時計は普通に詰まるだろうし、上積みが大きくなりそうだ。レースを見ると立ち回りは非常に上手い。外枠から鈍いスタートであったが、1コーナーに入るまでには先行集団の後ろに取り付けていた。向こう正面に入る頃には最内に潜り込めていて器用さも感じる。折り合いもついていて騎手の指示があるまでじっとしていられる。このレースは大差負けした1頭を除く10頭が一塊で進んでいたので最終的にはよーいドン。一瞬の脚が試された瞬発力勝負。馬群がばらけなかったので直線入り口の位置取りは良くなかったが縫い分けてからビュンと加速してゴール前でアタマ差し切った。レースの中身は薄いので脚力や地力の程は全く見えないため高評価は難しい。現状は言える事は、立ち回りの上手さと操縦性が良いことぐらい。能力的な評価はもう少し様子を見た方が良い。

 

なお、管理する藤原厩舎には同馬主のアスクドリームモアと言う馬がいてこちらも新馬勝している。ドリームモアはトレーニングセール出身の馬だが、このメークシェアはアスクスタッドの自家生産馬。アスクの馬で強いのはセール出身馬の方で、アスクスタッド生産は基本的に弱い。生産数も少なく、未勝利を脱出出来ない馬がほとんど。2勝以上しているのは北九州記念を16番人気で優勝したボンボヤージがぐらいで、新馬勝ちしたのも本馬が初めて。生産牧場としてはまだまだこれから。ちなみに本馬はそのボンボの全弟になる。牧場としてはこの兄弟が今のところは生命線。そう言う意味ではここも期待は大きくしているであろう。兄の例もあるので意外性には注意しておくべきか?

 

・アンテロース【8/30更新】

 

1800mを3戦している。阪神で卸して2戦目の札幌で勝ちあがった。阪神新馬戦はワンターン特有の決め手勝負が合わなかったという感じで負けた。好発からインポケ3番手と言う絶好位だったが追い出してからジワジワ。バテずに伸びて4着を死守したという内容で物足りなかった。次戦の札幌戦でも良いスタートを切り、2番手のレース。直線に入り完全に抜け出したが伸びが悪い。クビ差まで詰められ2・3着馬とは接戦。1000m64.5秒の流れで上がりを最速化出来ないあたりに強さを感じる事が出来ない。使える脚も短いようだ。3戦目に同じ条件のコスモス賞を使うのだが脚の無さは一層際立ってしまった。スタートが良くなかったので後方2番手からの競馬となる。控えた割には末脚の威力が弱い。3~4角でグーンと上がってくるような動きは出来ず、コーナー区間で上手く加速出来ていない。直線入り口では射程圏に入れる事も出来なかった。直線でバテた馬を交わしたら4着だったというレース。先頭との差は全く詰められていない。ラストに速い脚を使えないからこういう負け方になる。とにかく全戦でラストの脚が弱い。この馬に脚力を期待するのは難しい。現状は先行力を生かし、決め手の問われない条件を立ち回りで勝負するしかない。この馬もキーファーズ関連の新規クラブインゼルRの馬なので関係者の期待は大きいのだろう。でも、このまま成長が無ければ残念な馬になる。そうならないようにとは思うけど・・・

 

・ジョウショーホープ【9/1更新】

 

中京1400mを新馬勝ち。鈍いスタートだったが徐々にスピードに乗って先行集団の1角を担う。ラチ沿いから直線で4頭の叩き合いを制して1馬身抜け出せた。35.5秒の通過はこの距離ではかなり遅い。このペースで行ったら終いまで伸びていないといけない。しかし、ラスト1Fで1秒近くも失速したのでよろしくない。もうちょっと突き抜けていないと高い評価を与えづらい。2ケ月の間を空けて新潟1400mのダリア賞を使う。1.0秒差の7着。レース振りは新馬戦と同じような立ち回りであったが、1秒以上速くなった流れにちゃんと対応出来ていたのは良い。ただ、直線でぶつけられる不利から進路を失くしてしまう。かつ、一気に番手を下げて追っても追っても加速しない。馬が競馬を止めてしまった感じ。これは度外視した方が良さそう。3戦目に札幌へ転戦し、1500mのクローバー賞を3着と巻き返す。精神的なダメージとかはなかったようだ。とはいえ、78.4倍の道営馬が優勝してしまったレース。1:31.6の勝ち時計もかなり遅く、良馬場なら2秒近く時計を詰めていないと。インで立ち回り直線で捌ききれずに脚を余しているのでスムーズなら勝っていたかもとも思う。が、それも走破タイムがこれだけ遅かったから出来たのかもしれない。とにかく、レースレベルがかなり疑わしいので好意的な気持ちにはなれない。また、道中は促していないとポジションをキープ出来ないようなところもあったので洋芝適性もどうなんだろうか?積極的に評価したくなるような材料はない。短距離中心の馬が1800mへの延長となる。中距離での適性はレース中からは見えないが、とりあえず1500mはこなしたので限界距離については保留にしておく。

 

・トーセンウォルト【9/1更新】

 

函館、札幌の1800mを3戦して前走で勝ちあがる。全戦が道悪でほぼ同じような状況下で競馬をしていた。走破時計は約2秒づつ順調に詰めている。また、レース振りもレースを重ねるごとに良化が見られた。初戦は馬がとぼけていて前に行こうとしない感じで最後方から差を詰めて6着。2戦目でゲート、ポジショニングが改善され先行。序盤の立ち回りが大幅に良化。ただ、勝負所でまだ鈍く直線を向いて離されてしまう。ギアが入るのも遅く脚を余した2着。3戦目ではそれも改善されて直線では射程圏に入れる競馬が出来た。逃げ馬を捕まえて後続の追撃も封じ完勝。学習能力が高い馬なのかもしれない。今はもう普通の競馬が期待出来る。気性的な難点も見えない。良馬場での経験が無いので時計面から能力を推し測る事が出来ないが、洋芝の北海道でやっているうちは問題視しなくても良いだろう。純粋に他馬との力関係次第と言うことになる。1戦毎の良化が顕著な馬なのでまだ上積んでくる事もあるような気がする。印を回すかの判断は難しいところだが悪い印象はない。

 

・ビキニボーイ【9/1更新】

 

8月にデビューして札幌1800mを2戦して3着→1着。スタートから先行するセンスは素晴らしいのだが、ペースアップしてからの動きがとにかくズブイ。新馬戦ではラスト4Fぐらいからずっと追い通し。前走は逃げていたので自分のペースで急かすことなく進められたが、直線に入ってからは追っても追っても追い足りないという感じだった。この2戦とも鞍上の浜中騎手のアクションは大きくとても大変そうだった。ここまで追わないと前に進んでいかないの?そう言う疑問を抱いてしまう。前走は道悪が幸いして速いラップにならなかったのが勝因なんだろうと思う。ペースが上がる良馬場で大丈夫だろうか?3着だった新馬戦の勝ち馬は道営馬相手にクローバー賞で惨敗と言う結果。これを相手に必死に食らいついたという内容は見た目にも良くない。成績欄は良い感じだが、強さは感じない2走で良い印象は持てない。重賞ともなれば持ったままで楽に勝負所を上がってくる馬も出てくるであろう。そうなるとこの馬の現状では抗しきれない。3戦目なので道中の行きっぷりが良くなってくる可能性もあるのだが、勝ち負けに加わるとしたら大幅な上積みが必要となるだろう。臨戦間隔の短いところでそこまでの上がり目なんて果たしてあるのであろうか?期待は持ちづらい。

 

・フェアエールング【9/1更新】

 

福島1800mを新馬勝ち。1000mまでの5F区間で13秒台が3度、14秒台が1度と超低速ラップを刻んで逃げたのが本馬。ペースが上がらなかったのは重馬場だったからというのもあるだろうが、良くこんな遅い時計で折り合えると逆に感心してしまう。レースは当然後半勝負になるのだが5.9秒も後傾して前後半の落差の大きいものとなる。それを可能にするためには加速力、それを継続させる持続力、加えてタイトな1週コースを器用に走る機動力が求められる。使える脚も長くないといけない。これらを全て満たして勝利した内容は悪くない。全体時計は遅くなったが、後半にみせたレース内容に見どころはあっただろうと思う。3~4角では2着馬に一度は前に出られるがすぐさまリカバーして併せ馬で直線を向いてきた。結果的に先に仕掛けて来た2着馬の脚が上がり2馬身半差で勝利した。差し返しての勝利にタフさも感じられる。道悪だったことを踏まえると時計のかかる洋芝コースではプラスに働くであろう。同距離でやれるので距離の心配もいらない。割と条件は揃っていて不安材料はコース変わりぐらい。他場の勝ち馬は人気になりにくいが、その人気以上には走ってくれそうでマギれた時に入着出来るぐらいの力はあるように思える。

 

・ブラストウェーブ【9/2更新】

 

函館1800mを新馬勝ち。有馬記念を勝ったブラストワンピースの全弟。その兄は札幌記念を勝っており、姉ホウオウピースフルも巴賞を勝つなど兄弟は北海道の洋芝で活躍。血筋的に期待の大きいところ。すっと2番手につけて逃げ馬をいつでも交わせる手応え。直線も持ったままで先頭に立ち楽に抜け出した。のだが、追ってからの伸びは案外で2着馬が急追してきて場内はどよめいた。鞍上は恰好良く勝ちたかったのであろうが、ゴール前で鞭を2発、3発とあわてて入れる始末。最後はクビ差だった。伸びを欠いたのは気性的なものが影響したのではないかと想像するところ。初戦だったからかもしれないが中距離馬としては前進気勢が強かったように思う。折り合えてはいたがシャカリキな走りで終始力んでいたように映る。それが伸びを欠いた理由ではなかろうか?楽に回ってこれるような精神力が欲しい。これがガス抜きになっていれば良いのだが。3着以下は5馬身離れており、時計的にも悪くないので気になるのはそこだけ。人気通りの評価で良いと思う。幸い今回のメンバーに新馬戦から度肝を抜くような馬はいなかった。素質馬っぽい所はどこも2戦目の変わり身次第と言う感じ。この馬もそんな1頭であろう。前走からの上積み次第だが、兄同様に530kの大型馬だし使った効果は他よりも大きいかもしれない。なお、クビ差まで追いつめた2着馬は次戦で上述したドゥーラに約7馬身も離された3着である。

 

・レッドソリッド【9/2更新】

 

小倉1800mを新馬勝ち。逃げ切りだった。横一線の五分のスタートで主張して行く馬がいない中、3番枠だった本馬がコーナリングでハナに立つ。このように序盤からゆったりと入っているので13.4秒と1F目から遅く、38.4-63.0秒のスロー展開。道中は2番手の馬と馬体を併せて進む。雁行状態だったが潰し合うのではなく、共存するようなマイペース先行。この2頭がそのまま1・3着となり、スローの前残りの競馬。後半で強烈な後傾戦になることもなかったので入れ替わりが激しくなることもなかった。道中の位置取りが上位の入着順を決めたような感じのレース。全体的にゆったりとしていたので時計的な価値も期待出来ない。この時期の小倉競馬場は時計が出やすい高速馬場であったので勝ち時計1:50.1はかなり遅いと思われる。同条件の他のレースと比べると1秒から1秒半は遅い。このペースで行って坂もないのに最後に0.5秒も失速したのもどうなんだろう?と思う。1(4着)・2(2着)番人気が後ろに構えすぎていたことも勝因のうちだったと思う。地力で勝ったという印象は薄い。やはり後半でグーンと加速するような後傾戦を記録しておくべきだったと思う。インパクトの残るレースではなかったので強調材料は特にない。

 

・予想のようなもの

 

こんにちは。

 

ソダシ、ジオグリフとノーザンF生産馬が2連勝中の重賞です。出世レースとして今年も素質馬を送り込んでいます。ただ、2歳戦を見ていると圧倒的な能力を感じさせた馬はそれほど多くなかったなぁと思っています。どうも社台グループの戦略に変化があったようで有力馬の使いだしが遅くなっているみたいです。本当に強い馬は秋競馬に回されている感じになっています。だったら、新潟2歳Sと同様に今週も非社台生産馬に期待をかけてもいいかもしれません。新潟2歳Sよりはメンバーが良くなっているので少々ビビっているのですが、恐れずに踏み込んでいきたいと思います。

 

◎は⑫ドゥーラにしようと思います。理由はラストの脚がしっかりとしているからです。札幌2歳Sもなんだかんだと上がりの速い馬が有利で最速馬はこの10年中の9年で馬券になっています。また、近3年では上がり1位と2位がワンツー決着しています。当然、洋芝コースなのでラスト3Fでキレればいいというものではなく、1周コースらしい長く良い脚が求められます。今回はこの点を重視しました。⑫ドゥーラは同コースを2戦してどちらも上がり最速を記録しています。特に前走の勝ち時計は優秀でこの時計のレースで最速を記録した価値は大きいと思います。まだ上がり目を期待出来るとの話なので前走以上の走りも出来ると思います。

 

〇には社台Gの素質馬の①ダイヤモンドハンズ③シャンドゥレール⑥ブラストウェーブの3頭を上げます。3頭とも1度使った効果が大きいようです。やはり素質馬のあっさりは警戒しておくべきだと思いました。この3頭では⑥ブラストが最も狙えるのではないかな?と考えています。反応面が特によくなっているとのことでこういう話が出るならレースでもしっかりと動いてくれると思います。また、最近の川田騎手は勝ち負けの馬しか乗らないことで有名です。騎乗馬を選り好みしています。本日も引く手あまたの騎乗依頼がありながら3鞍しか騎乗していません。午前中に既に1勝していますからその説得力は増しています。これなら本日の3鞍目ブラストもちゃんと勝ち負けに加わってくるでしょう。

 

末脚重視との理由から▲で②ウェイビー⑨フェアエールングの2頭も狙ってみたいところです。②ウェイビーも2戦とも最速上がりで駆けています。前走は位置取りで負けただけなので今回はその点に注意して乗って来るでしょう。⑨フェアは福島の前走が機動力のある走りを披露して上がりも最速でした。それでいてまだ遊んでいたというのですからさらに上を目指せると思います。

 

今回は以上です。全部で6頭なので買い方は馬連は箱で15点としておきます。あとは本命から印に流してワイド5点、3連複10点として合計30点としておきます。

 

なお、押さえの△は無しとしました。積極的な材料だけで買いを判断しただけで、微妙な馬は他に2・3頭いたのでご注意下さい。